投資指数は先月より上昇(2009年4月個人投資家動向)

2009/05/08 05:20

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は5月7日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2009年4月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月比で上昇を見せ、2008年11月以来の水準にまで回復しているとのことである。

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今調査は1000件を対象に2009年4月21日から22日に行われたもので、男女比は72.6対27.4。年齢層は40歳代がもっとも多く35.0%、ついで50歳代が22.2%、30歳代が21.7%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く23.0%、500万-1000万円以下が21.5%、200万円-500万円が20.3%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く32.6%を占めている。次いで5年以上が22.1%、1年から2年未満が16.3%。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く48.2%と過半数を占めている。ついで配当や株主優待が28.6%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は先月より上昇。直近の株価推移において1000円-2000円の上昇を見る意見が増加。下落回答比率は低下。
・取引を積極化するグループの増加。個人投資家の株式投資に対する意欲は積極的に。
・市場や心理的要因、国内景気や企業業績への見方が大幅に改善。特に「国内政治情勢」の値は2007年6月以来の水準。
・魅力的な業種は「医療、へルスケア」。ただし先月と比べると強度は低下。「自動車、自動車部品」は改善へ。
・個人投資家は議決権を行使する割合がしない割合を上回る。反対可能性のある議案は役員報酬、役員退職金、配当金などに重点が置かれている。
という形に。4月は3月と比べて株価が回復傾向を見せつつある。国内外の情勢がこれまでと比べてやや持ち直しを見せているのが主な要因だが、それに伴い投資家の心理状態も上向き傾向にあるものと思われる。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。しかも第二位との回答数差は3倍以上と、大きな差をつけている。また、昨今の市場低迷で大きく値を落とした大手商社・製造メーカーが多数上位に見受けられ、「今後市場は安定の方向に向かうのだろうから、今のうちに手堅く、現時点で大きく値を下げている値がさ株を」という投資家の思惑が見て取れる。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【シャープ(6753)】
3位……[三菱商事(8058)]
4位……【日本マクドナルド(2702)】
5位……[武田薬品工業(4502)]
[トヨタ自動車(7203)]の圧倒的な得票数が目立ち、二位以降はほとんど差がない結果となっているのが今回の順位表の特徴。第二位の【シャープ(6753)】から第五位の[武田薬品工業(4502)]まで差はわずか2票でしかない。多くの大型株に対し、目移りしている様子も想像できる。

上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]が大量の得票を確保しているところを見ると、同社の実力と値ごろ感が評価されているのかもしれない。

4月においては、投資家のマインドは3月時点以上に改善しつつある結果となった。市場動向が今後どのような動きを見せるかは、これまで同様に不確定要素が多く判断がつきにくい。ネガティブな可能性を論じる評論家も増えているのが気になるが、市場心理全体としては改善の様相を見せている。慎重姿勢を崩さず、そろりそろりとではあるが、前進を続けているというところだろうか。足を踏み外したり足元をすくわれることのないよう、祈りたいものだ。

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