「生活費 足りなければ 借りれば良い」!? 生活費補てんが個人向けローンの目的トップに

2009/05/08 04:30

生活費イメージマイボイスコムは2009年4月23日までに、個人向けローン(サラ金。言い換えれば消費者金融、または消費者金融会社と銀行による共同会社でのローンなど)に関する調査結果を発表した。それによると、個人向けローンを利用した目的で最も多いのは「生活費の補てん」で3割近くを占めていた。日常生活における不足分を個人向けローンで補うというリスクの高い利用方法の他、「ギャンブル費」「借金返済」など「借金の拡大再生産」的な使われ方も少なからず見受けられる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年4月1日から4月5日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万5482人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代35%・40代30%・50歳以上18%など。

調査母体の中で、「現在個人向けローンを利用している人」は6.7%に過ぎなかった。しかし「以前利用した経験があるが今は利用していない人」は12.8%おり、利用予備軍も併せると2割近くが個人向けローンの経験があることになる。

この約2割の「個人向けローン経験者(現在進行形含む)」に対し、複数回答で利用目的をたずねたところ、最も多かったのは「生活費の補てん」で28.6%を占める結果となった。

個人向けローンの利用目的(複数回答)
個人向けローンの利用目的(複数回答)

結果(選択肢)を大別すると、日々の生活の中で必要不可欠な「経常費用」、医療費や引っ越し代など突発的な出費に相当する「特別費用」、借金のためのための借金ともいえる「悪循環費用」に大別できる。

このうち「特別費用」は日頃の備えが十分で無かったことを反省すべきではあるが、補てん手段の一つとして個人向けローンを使わざるを得ない面もあるだろう。一方「経常費用」、例えば「生活費」「家賃・水道・光熱費」の補てんなどに使うのは、いささか問題がある。日常生活で必要不可欠な費用そのものが不足し、自前の収入でまかなえない場合、一時的に個人向けローンから借りて補てんしても、次の月には再び不足することは目に見えているからである。

直接「経常費用」に使うのではなく、先に思わぬ出費が生じて結果として「経常費用」が(ところてん式に)不足したのならともかく、ごく普通のライフスタイルの中で「経常費用」に個人向けローンを利用していたのでは、「ローンからの借入」が収入の一部として固定化されてしまい、借金が雪だるま式に増えるばかりとなるのがオチだ。さらに「借金返済」「ギャンブル費」など、何も生み出さないどころか費用としてかさむばかりの「悪循環費用」などは問題外。「借金返済」の場合は多重債務者への転落も十分に考えられる。



似たような調査は2年ほど前にNTTデータ経営研究所も実施しているが、その結果(【「生活費が足りないから」消費者ローンを利用する理由】)においても、「生活費の補てん」と共に「他の借入の返済」などが目立つ結果が出ている。

個人向けローンは非常に簡単便利。
しかしそのハードルの低さゆえに
常用し、気がつけば借金が雪だるま式に
ふくらむパターンも……
個人向けローンは比較的金利が高いものの、借入がすぐさま行える・ハードルが低いのが最大のメリット。しかしそのメリットがゆえに、まるで自分の預貯金からの引き落としと錯覚してしまう感は否めない。例えば医療費や引っ越し代など、不意の出費が生じ、かつ返せる見通しが立つものなら非常に有益な手段となる。しかし生活費の補てんのように「足りないし、すぐに借りれるから」という軽い気持ちで、あるいは「ぜいたくしたいけど手持ちに余裕がないから、ローンで借りればいいや」とばかりに借入を続けていると、それが日常化してしまい、気がつけば返済金で首が回らなくなる。

さらに困ったことに、日常的な費用の補てんを個人向けローンなどで補っている人には、「ローンで可処分所得(厳密には所得ではなく「現金」)を一時的にかさ上げする」ことに慣れてしまい、どうして借金がふくらんでいるのか分からない心理状態になる場合が少なからず見受けられる。

便利であるがゆえに、いつの間にか自分のライフサイクルに組み込まれてしまう危険性も否定できない個人向けローン。振り回されることなく、上手に使いこなしたい、そして可能ならばお世話になること自体避けたいものだ。

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