【更新】ゲームソフトのダウンロード販売、良い点と悪い点は!?
2009/05/02 10:05


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今調査は2009年4月10日から4月15日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は319人。男女比は54.9対45.1で、年齢階層比は20代41.1%、30代30.7%、40代28.2%。今回利用した項目は、今調査母体のうち家庭用ゲーム機を保有する223人・69.9%を対象にしている。
「お店で買えない新作Wii専用ソフトをダウンロード!」のキャッチコピーを掲げる【Wiiウェア】に代表されるように、家庭用ゲームへのインターネット接続が容易になったことに伴い、ソフトをダウンロードして購入できる「ダウンロード販売」のスタイルが浸透しつつある。それでは実際に、欲しいゲームソフトがダウンロード販売だった場合、購入意欲にはどのような変化が生じるだろうか。調査母体では肯定派が4割、否定派が6割という結果になった。

欲しいゲームがダウンロード販売だった場合
「やや躊躇するかも」の項目だけで半数近くを占めているように、パッケージ販売でないゲームソフトの販売スタイルに、しり込みしてしまう人が結構多いようだ。
それではなぜしり込みしてしまうのか。ダウンロード販売の良い点・悪い点をあらかじめ用意されている選択肢から複数回答で選んでもらったところ、悪い点で一番多い回答は「データ破損などのトラブル」で半数近くを占めた。

ダウンロード販売の良い点・悪い点
メンテナンス時間帯を除けばほぼ24時間いつでもダウンロードできる(=購入できる)こと、パッケージなどが無い分安値で手に入ることなど、現実的な面がメリットであると考える人が多い一方、悪い点では「データ破損などのトラブル」がずば抜けて多いことが分かった。
しかし良く考えて見ると、カートリッジやCD-ROMなどの物理的媒体で提供されるパッケージソフトにしても、破損や紛失などによる「トラブル」は十分に考えられる。そのように考えればダウンロード販売「だけの」悪い点ではないはずなのだが、これだけ憂慮している人が多いということは、「データが飛んでゲームソフトがダメになる状況が起きやすい」と考えている人が多いのか、あるいは実際にそのような「経験を何度と無くしている」と考えられる。
逆に考えればこの不安点さえクリアできれば、ダウンロード販売はもっともっと躍進しえることになる。例えばダウンロード時にトリガーキーを交付して、一定期間内は何度でもダウンロード可能とする、ダウンロードをした人には格安でパッケージ版の販売も受け付ける、ダウンロード先のメモリの安定性を上げるなどの工夫や努力をすれば、この不安もじきに縮小していくのだろう。
一方「パッケージ」「説明書」はダウンロード販売の根本的な問題なので手の打ちようが無い。また「決済面の不安」はゲームソフトのダウンロード販売だけでなくネット絡みのビジネス全体の問題でもあるので、技術の進歩を待つしかない。
今調査はインターネット経由で行ったため、ゲーム機ユーザー全体と比べればネットへの耐性が多少なりとも強い可能性がある。ゲーム機ユーザー全体の割合でみれば、ダウンロード販売に対する抵抗感はもう少し強いかもしれない。それでも昔と比べれば、ずいぶんとダウンロード販売への反発は弱まったようにも見える。

パソコンソフトではすでにダウンロード販売が確実に市民権を得ている。小規模のツール・アプリケーションソフトではむしろダウンロード販売の方が主流という感すらある。インターネットのゲーム機への浸透と共に、ダウンロード販売も少しずつゲームユーザーの間に広まっていくのだろう。
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