「マイ箸」を知ってる人は9割超、だけど利用はわずか3割

2009/04/27 07:05

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割りばしイメージ日本総研などは2009年4月24日、地球環境に優しいエコ商品やサービスに関する調査結果を発表した。それによると、いわゆる「マイ箸(まいはし)」を知っている人は9割以上に達していることが明らかになった。一方で利用している人は3割に過ぎず、知名度の向上と利用の普及とは別物であることが見て取れる結果となっている(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2009年2月16日から20日の間、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1085人。男女比は541対544、年齢階層比は24歳以下・25-34歳・35-44歳・45-54歳・55-64歳でほぼ均等割当。年収階層では300万円未満が47.2%・300万円-700万円が28.9%など。なお同調査結果ではエコ商品・サービスのことを持続可能性のあるものということから「サステナビリティをコンセプトに掲げたサステナブル商品」と定義している。

エコ商品・サービスについて「マイ箸」「ドギーバッグ」「リユース」「カーシェアリング」「カーボンオフセット」「カーボンフットプリント」それぞれを例示し、知っているか否か・使ったことがあるか否かを尋ねたところ、知名度は「マイ箸」、利用経験は「リユース」がもっとも高い値を示した。

知っているもの
知っているもの

使ったことがあるもの
使ったことがあるもの

なぜか「エコバッグ」が無いのが不思議だが、「マイ箸」は【エコバッグ普及率は約半数「使ったことナシ」1割と半】、「ドギーバッグ」は【飲食店での食べ残しの持ち帰り、賛成派は9割近くだが……】、「リユース」は【経済産業省、3R政策普及のために「ごみイラスト」を無料配布】で説明した通り。また「カーシェアリング」は【カーシェアリング、賛成派はわずか1割・反対派は4割を超える】で解説したように、日本ではまだあまり普及していない。一方「カーボンオフセット」が二酸化炭素削減のための支援活動を資金面でサポートしていく仕組みなのに対し、「カーボンフットプリント」は二酸化炭素などの出所を調べて自社商品に表示していく「二酸化炭素の可視化」行動。このように、商品・サービスによって知名度に大きな違いがあるのが分かる。

さらに利用したか否かの回答と比較すると、「リユース」はリサイクルの一環として昔から日常的に行われていたことであり、利用者も多い。しかしその他の商品・サービスはこれまでには無かった生活習慣であることから、知名度と比べて利用者は少ないことが分かる。「マイ箸」は(お弁当の持参時などで)箸の持参そのものは以前から行われていたものの、通常割りばしを使うような場面(飲食店など)での利用はまださほど多くない、ということになる。

その他の値では「ドギーバッグの利用率が1割”にも”達していたこと」「カーシェアリングはほとんど普及していない」ことなど、エコ商品・サービスの実状が垣間見えて興味深い結果ではある。



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