「家賃高い!」男性半数 女性7割

2009/04/26 08:55

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アパートイメージ住宅や不動産情報のポータルサイト【HOME's】を運営する【ネクスト(2120)】は2009年4月23日、2009年度における一人暮らしの社会人における意識と実態調査の結果を発表した。それによると、賃貸住宅で一人暮らしの社会人にとって、現在の家賃の負担感は、男性では5割強、女性では7割近くが「重い」と考えていることが明らかになった。理由はさまざまだが、はじめから負担が重たいのではなく、状況の変化で負担が重たくなったパターンが多いようだ(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2009年3月18日から3月31日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は297対703。なお調査そのものが20代のビジネスパーソン向け情報サイトで行われていることから、実質的には「20代が調査対象」と見なして良い。また、調査母体のうち一人暮らしと回答したのは男性72人・女性137人で、実質的にこの人たちが調査対象となっている。そのため回答数そのものがやや少なめであり、データには多少のぶれが生じていることを考慮した上で結果を見る必要がある。

【家賃の面から大学生の収入と生活の厳しさ】でも触れたが、「家賃は収入の2-3割程度が妥当な額」とされ、それを超えると生活そのものが家賃に圧迫されて苦しくなるといわれている。具体的な金額・割合は別として、家賃そのものが収入に対して負担になっているか否かについて尋ねたところ、男性では54.2%・女性では69.3%もの人が「負担である」と回答していることが分かった。

現在の家賃は収入に対して負担になっているか否か
現在の家賃は収入に対して負担になっているか否か

概して男性よりも女性の方が心境的に厳しいという現状が見て取れる。これは【大学生 一人暮らしの 家賃額 6万を切る 厳しい現実】にもあるように、女性の方が男性よりもセキュリティや内部デザインで求めるポイントが多いからだと思われる(特にセキュリティは「一人暮らし」である以上、大いに気をつける点といえる)。

しかし具体的に家賃額の負担理由を男女別で尋ねると、男女とも一番多いのは「趣味や遊びに使うお金が以前より増えた」という回答だった。要は遊興費が増え、固定支出である家賃以外の可処分所得の割合が減り、首が回らなくなったということだ。

家賃額が負担となっている理由
家賃額が負担となっている理由

男性よりも女性の方が多少無計画度が高いように見えるが、いずれにせよ「自分の収入に分相応な高額家賃以上の物件に、補助や援助を目当てに住んだが、状況の変化(特に不況)で負担が増加してしまった」というパターンが多いようだ。

先に「家賃が収入の3割を超えるとツラい」とした。しかし上記のように「家賃補助などを減らされる」「収入そのものの減少」の可能性・リスクも考えると、余裕をもって2割5分程度を上限に設定して家賃と物件のバランスを考えた方がよさそうではある。


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