【更新】スパムで生じたエネルギーの電力の浪費、1年間で240万世帯分

2009/04/22 12:10

インターネットイメージどれだけフィルタリングをしてもスパムメールが後を絶たない昨今。ありとあらゆるスパムフィルターを外して一週間ほどメールソフトを放置しておいてからメールの受信をすると、いかにスパムメールが多いかが確認できる(似たような状況を当方は病気での退院後に体験している)。そのスパムメールは各人のメールボックスを埋め尽くすだけではなく、エネルギーを「浪費」し、結果的に地球環境にも悪影響を及ぼしている。【eMarketer】では[マカフィーのレポート(PDF)]などを元に、いかにスパムメールが害悪をなしているかを解説している。

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2008年において、スパムメールに関わることで行われた無駄な作業によって生じた二酸化炭素の量(単位:10億キロ)
2008年において、スパムメールに関わることで行われた無駄な作業によって生じた二酸化炭素の量(単位:10億キロ)

スパムメールの作成や保存、さらには閲覧やフィルタリング(自動、手動)に消費される「無駄な」エネルギーは330億キロワット(kWh)に相当。これはアメリカの住宅において240万世帯の消費電気量に相当する。他にもさまざまなスパムメールに関するデータがあるが、それらの一部を箇条書きにすると、

・2008年に世界中で送信されたスパムメールは合計で62兆件。
・スパムフィルタリングで年間で135T(テラ)Whの電力が節約される。これは1300万台の車をなくした場合と同等の効果がある。
・各ユーザの受信トレイを最新のスパムフィルタで保護すると、スパムに関係するエネルギー消費量を約75%・25TWh節約できる。これは230万台の車をなくした場合と同等の効果をもたらす。
・スパム メッセージ1件当たりの二酸化炭素排出量は平均で0.3グラム。これは、車で1メートル進んだ場合の排出量に相当。この値に年間のスパム量をかけると、地球を160万周した場合と同じ排出量になる。
・スパムのフィルタリングは有効な手段ですが、スパムの送信元を排除するほうがより効果的。スパム配信源のMcColoが2008年後半に遮断された後、スパマーが再び配信手段を確保するまでエネルギー消費量が一時的に減少したという実例がある。このときの減少量は、220万台の車をなくした場合と同じ効果になった。
・スパムに関わるエネルギー消費の大半(80%)は、メール受信者によるスパムの削除と誤検知された電子メールの確認によるもの。スパムフィルタリングの電力消費は、スパム関連のエネルギー消費量全体の16%に過ぎない。
・スパムに関わるエネルギー消費量(100万kWh/年、世界合計)
 メールアドレス収集……63(0%)
 スパム作成……0.2(0%)
 ボット……114(0%)
 ボット以外……9(0%)
 インターネット……747(2%)
 受診側メールサーバー……181(1%)
 メッセージの格納……148(0%)
 スパムの表示……17707(52%)
 スパムフィルタリング……5542(16%)
 誤探知……9222(27%)

などとなる。特にスパムが「浪費」する・させるエネルギーの多くは、送り手ではなく受け手が消費させられるものであることに留意が必要となる。

スパムの送り手側からすれば「少ない手間で『下手な鉄砲数打ちゃ当たる』的にスパムをばら撒き、不特定多数を確率論的な割合でだまして稼ぐ、効率の良いビジネス」くらいにしか思っておらず、対象者や送られるメールの数がデジタルテキストでしか確認できないので、自分たちがしていることの責任の「大きさ」も把握できないに違いない。

たとえそれがボタンの一押しであったとしても、100万人に迷惑をかけるものであるのなら、その行為の責任は「ボタンの一押し」ではなく「100万人の迷惑」に対して課せられるべきだろう。さらに今回のレポートに従えば、それに加えて「浪費したエネルギー」に対しても責がある、と見なすことができよう。

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