株価低迷で経営困難!? 株価短波ラジオ番組終了・ラジオ番組構成も大幅変更

2009/04/22 07:45

【iZA】などが伝えるところによれば、株価をリアルタイムで中継していた、日経ラジオ社提供の短波ラジオ番組「株価実況」が2009年の3月末、年度更新の際に終了。それに対して存続を求めるリクエストが相次いでいるという。その数は約2週間で1000件を超え、中には「ラジオだけが投資の窓口なのに」と愚痴る声もあるという。

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元記事によれば、「株価実況」は東証1部上場の全銘柄の株価を取引時間中と終了後に読み上げるというシンプルなもの。目の不自由な人やパソコンを扱えない高齢者、農作業や工場勤務で日中手が離せない投資家の間では根強い人気があったとされ、確かなデータは無いが40万人近くのファンがいるとされている。

番組終了の理由について日経ラジオ社では

・システムの維持管理費や、東証に納める株価情報提供料が収益を圧迫し、事業の継続断念を余儀なくされた。
・以前は証券会社の協力金もあったが、打ち切りが相次ぎ放送は一度2002年3月末に中止。強い要望で2006年4月に復活。ただしその時も証券会社の協力は得られなかった。
・2006年の再開後は赤字幅が拡大するばかり。


などと説明しているという。今後は「パソコンなどを利用する投資家向けに、株価の分析や値動きの背景解説に力を置いた番組づくりを進める」とのこと。

「株価実況」だけでなく日経ラジオ社提供の【ラジオNIKKEI】(パソコンなどでも視聴可能)ではこの4月から番組構成を大幅に変更。夕方の名物番組として名高い「ファイナンシャル・ボックス」も月・火・木・金曜日のみとなり、時間も15時5分から16時までに短縮。空いた時間にクラシック音楽を流す「クラシックサロン」を展開したり、番組が一部有料化されるなど、送り手側の苦心の様が見て(聴いて)とれる。

株価低迷と出来高(取引高)減少で証券業界そのものに活力が失われつつあるという状況は、多くの投資家が実感しているはず。大手投資業界紙ではこれまで証券(株式)投資中心だったものが、次第に商品先物をはじめとした先物や為替などに重点を移しつつある様子も見られ、よく言えば「投資窓口の多様化」、悪く言えば「証券市場の弱体化」が手に取るように分かり、悲しい想いにもなる。

「株価実況」が行っていた、東証1部上場の全銘柄の株価のラジオによる読み上げは、それこそ東証が自ら行うべき内容ともいえるのだが、東証側もそれどころではないのだろう。時代の流れとはいえ、残念な話ではある。

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