「節約したいこと」光熱費がトップ、遊興費には選り分けの傾向も

2009/04/20 07:55

節約イメージネットマイルは2009年4月14日、消費意識に関する調査結果を発表した。それによると、30項目の行動様式に対して「今後お金をかけたいこと・節約したいことは何か」という問いを5段階方式で尋ねたところ、もっとも「節約したい」系の回答率が高かった項目は「水道光熱費」で8割近くに達していた。全般的に「お金をかけたいこと」よりも回答率が高く、トップの水道光熱費以外は息抜き・娯楽系の項目が上位に多く見られる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2009年4月3日から同年4月4日までインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代・60歳以上でそれぞれ均等割当。

お金周りが厳しくなる昨今、少しでも余分な、あるいは削れる出費を押さえたいという節約行動が前面に押し出されるようになる。30項目の行動様式について「お金をかけたい」「どちらかといえばお金をかけたい」から「どちらかといえば節約したい」「節約したい」までの5段階方式でそれぞれ質問し、「節約したい」「どちらかといえば節約したい」に該当する(「節約したい」派)回答率を比較。もっとも多かったのは「水道光熱費」で79.4%と実に8割近くに達していた。

あなたがこれから節約したいことは?(上位10位)
あなたがこれから節約したいことは?(上位10位)

トップについた「水道光熱費」は生活していれば必ず発生する経費で、しかも昨今の資源高で値上げが続いており、「身近な支出増」として印象深い。「節約しなければ」という思いも強まるのだろう。しかし第二位以降はほぼすべてが娯楽、あるいは生活に必ず必要というわけではないものばかりで、いわゆる「遊興費」関連に属するが多く見受けられる。

一方【節約のターゲットは「食衣住」の順・今後も外食は大いに削減】【「節約の意識が高まる」人7割、一番多くは「外食削減」】にもあるように、他の調査では節約対象のトップについていた「外食」の姿は見られない。これは別記事のところで解説している「お金をかけて行きたい項目」の第四位・22.2%についている。外食はもう節約し尽してしまったからなのか、それとも節約性向そのものに変化が生じたのか、あるいはたまたま今回の調査母体ではこのような結果が出ただけなのか、このデータからだけでは断じることはできない。

得票数そのものは圧倒的に「節約」の方が多いが、「お金をかけたい」「節約したい」それぞれの上位項目を並べると次のようになる。

・お金をかけたい
「旅行・レジャー」「食品・飲料」「外食・グルメ」「子どもや孫のための貯蓄や資金援助」「子どもや孫の教育」

・節約したい
「水道光熱費」「パチンコなどギャンブル全般」「信仰・占い」「携帯電話」「不動産関連」「自動車関連」

「教育費」まわりにお金をかけたいという意図は他の調査と変わらないが、娯楽系の行動様式に対して「お金をかける」「節約する」のどちらを選ぶかについて、今回の調査結果は多少の差異が見られる(というより、娯楽系の項目が「お金をかけたい」の上位にくること事態が珍しい)。どうやら「娯楽系」というくくりで全部くくるのではなく、娯楽の質の良し悪し・生活の質の向上に貢献するか否かなどの判断基準を定め、貢献するものはお金をかけ、そうでないものは節約の対象にするという「選り分け」が行われつつあるようだ。

不況の中で消費者は「生活に直接必要ではないものはすべて節約」という考え方から、「生活の質を高めるものは娯楽においてもお金をかける。代わりにムダなもの・効率の低いものは徹底的に節約する」という、賢い生活様式を身につけつつあるのかもしれない。

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