平均世帯の家計簿的なお金の使われ方をグラフ化してみる

2009/04/17 04:45

先日仕事の関係で【2008年の家計調査報告(家計収支編)】をチェックする機会があった。現時点ではまだ概況しか報告されていないが、色々と興味深いデータを見つけることが出来た。今後他の記事で使う可能性もあることを考え、いくつかのデータについてグラフ化したり検証を加えてみることにした。今回は年齢階層別の消費支出を確認してみることにする。

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まずは用語について。家庭内のお金のやりとり、すなわち「家計」は次のような要素で構成される。

・収入……世帯主の収入(月収+ボーナス臨時収入)+配偶者収入など
・支出……消費支出(世帯を維持していくために必要な支出)
     +非消費支出(税金・社会保険料など)
     +黒字分(投資や貯金など)
※可処分所得=「収入」-「非消費支出」

今回はこれらの要素のうち、「消費支出」について、年齢階層別のものをグラフ化する。なお年齢は世帯主の年齢を意味する。また金額は特記ない限り一か月単位のもの。

年齢階層別消費支出の推移
年齢階層別消費支出の推移

年齢を経るにつれて持ち家率が増加するので(家賃を支払わなくても済むから)住居費が減少する、育ち盛りの子どもが多い40代-50代では食料費・教育費がかかる、子どもへの仕送りは50代が多い(子どもが10代後半から20代前半)など、年齢階層別の消費行動の特徴をかいま見ることが出来、非常に面白い結果となっている。

このデータはあくまでも世帯単位。「子どもが多い年齢階層ほど支出も大きい」「同じ子どもの数なら、年齢が高いほど支出も大きくなる」などの話もあるので、各年齢層毎に算出されている平均世帯数で除算した「一人当たりの消費支出」を作ってみた。

年齢階層別消費支出の推移(世帯一人当たり)
年齢階層別消費支出の推移(世帯一人当たり)

もちろんこれには各構成員の年齢差異は考慮されていない。例えば食料費一つをとっても、生まれたばかりの子どもと二十歳の子どもとでは大きく違うので、30歳未満と(20歳前後の子どもがいるであろう)50代とで差異が生じるのは仕方が無い。とはいえ、子どもが成人して世帯を離れたあとの60代・70歳以上においても一人当たりの食料費(割合ではなく金額)が高いのは、それだけ食生活に気を使っているのが大きな要因だろう。その証拠に「保険医療費」も年とともに増加を見せている。

また、交際費も高齢者ほど一人当たりの金額が大きくなる傾向がある。これは一つに「家庭構成員が、家計から交際費を計上する人だけになる(子ども持ち世帯では、子どもの交際費を家計から出す事はない。単純に世帯数で割れば一人当たりの額は当然小さくなる)」、もう一つは「定年退職後の人たちが積極的に娯楽に興じていること」によるものと思われる。

ともあれ、同じ「家計における支出」でも、年齢階層による大きな違いがあることが、あらためて把握できたはずだ。

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