コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる……(上)ローソンの決算短信を元に概算する

2009/04/15 19:45

コンビニイメージ[ローソン(2651)]は2009年4月13日、2009年2月期の決算短信を発表した。前年比で営業総収入+16.0%・純利益で+14.4%と大きな伸びを見せたが、次年度(現在進行年度)においては総収益こそ+34.2%と大きく伸びるものの利益は+0.8%に留まると厳しい見方をしている。その事由の一つが、いわゆる「タスポ効果の一巡」によるもの。決算短信補足資料でも複数箇所で語られるなど、昨今のコンビニ事業を語るのには「タスポ」と「たばこ」は欠かせない要素となっている。その補足資料でいくつか気になることがあり、今回は色々と調べることにした。その気になることとは「コンビニでたばこはどれくらい売れて、コンビニの売上にどれほど貢献しているのか」ということだ。

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たばこの売上は22.6%
【決算短信(PDF)】では「タスポの稼動に伴い(コンビニでたばこを買い求める)来店客数が増えた」など概要的な言及しかないが、【決算短信補足資料(PDF)】では16ページに次のような言及がある。

(注)当期におけるたばこの販売構成比は、22.6%です。

コンビニの商品は大きく「ファストフード」「日配食品」「加工食品」「非食品」に分類される。このうち「たばこ」は「加工食品」に該当している。月次のコンビニ実績のレポートでも、この一年ばかり「加工食品」の項目が前年同月比で20%前後の伸びを占めていることから、相当な量のたばこの伸びが推測できた。しかし、実に売上の2割強までもがたばこだけで形成されているとは思いもよらなかった(加工食品中の22.6%ではなく全体の22.6%であることは、本社IRへ問い合わせの上、確認済み)。

2006年度から2008年度の4項目の売上。たばこを含む「加工食品」が大きく伸びているのが分かる。
2006年度から2008年度の4項目の売上。たばこを含む「加工食品」が大きく伸びているのが分かる。

ちなみに去年度の【決算短信補足資料(PDF)】では「加工食品には、たばこを含んでいます」という表記しかないので、いかにたばこが伸び、注目されているかが分かる。また、唯一売上を減らしている「非食品」とは日用品、本、雑誌などを示す。企業こそ違うが先日【セブン&アイホールディングス(3382)】傘下のセブンイレブンが雑貨品を大幅に引き下げて集客を狙うことが伝えられているが(【最大で35%割引きも・セブンイレブンが洗剤や歯みがきなどの雑貨31品目を平均15%値下げ】)、ローソンでも事情はさほど変わらないのだろう。

一日どれだけたばこが売れているのかを概算する
「たばこの売上は全体の22.6%」。これが分かっていれば、1店舗あたりの1日平均売上があれば、1日平均でたばこが「どのくらいの額が」売れたかが分かる。そしてたばこの平均単価は約300円なので、それで割り算をすれば「どれだけの個数が」売れたのかも概算ではあるが把握できる。

「平均日販」こと1日の平均売上は、やはり補足資料中に表記を見つけることができる。それによると2008年度は全店で51万7000円。ちなみに既存店だが客数は868人/日、客単価は589円/人だそうな。

よって、1店舗あたりの1日のたばこの販売額と箱数は、

・51万7000円×22.6%=11万6842円(/日)
・11万6842円÷300円=389.5箱(/日)

となる。1日に400箱近いたばこが売れていることになる。お客の中にはカートン(10箱入り)で買う人もいるだろうからさほどの量でないようにも見えるが、【「コンビニでたばこを買う時、ついでに何を買う!?」をグラフ化してみる(最終結果)】で見る限り、1つか2つのみ購入する人が多いことから、相当な数の「たばこ購入者」をさばいている計算になる。

(続く)

■一連の記事:
【コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる……(上)ローソンの決算短信を元に概算する】
【コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる……(下)裏づけと「たばこが売れてハッピー」なのかを検証する】

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