「着替え」をする住宅

2009/04/02 07:55

「着替え」をする住宅イメージ「寒くなったら服を着る」「暑くなったら服を脱ぐ」着替え、そして季節毎に冬服と夏服の入れ替えなど服そのものを出し入れする「衣替え」も、誰もがごく当たり前のように行う生活習慣の一つ。ところがこの「着替え」を、ボタン操作で自分の住宅にもさせようと考えた人がいる。イギリス南西部のSuffolkに住んでいるRoss Russell氏の住宅は、一見すると古めかしい納屋のような住宅に見えるのだが……(【Mail Online】)。

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Ross Russell氏の家。一見すると普通の納屋的な家なのだが。
Ross Russell氏の家。一見すると普通の納屋的な家なのだが。

このRoss Russell氏の家、ボタンを押すと言葉通り「変形」しはじめる。大体6分間ほどで、住宅の基礎部分を覆い隠すような形の、鉄骨製の骨組みと板で作られた「外枠部分」が移動し、温室部分を露出させることができる。

Ross Russell氏の住宅の「仕組み」。だいだい色のカバーが、移動する「外枠部分」
Ross Russell氏の住宅の「仕組み」。だいだい色のカバーが、移動する「外枠部分」

この「外枠部分」は重さにして20トン。断熱性の素材で作られており、自動車に搭載されている普通のバッテリーを4つつなげて稼動させる仕組み。Russell氏いわく「冬は大抵温室部分を露出させて内部を少しでも暖かくするんだけどね。夏の夜にあえて外枠部分を引っ込めてみても、不思議な体験ができるよ」とのこと。

ところてんが押し出されるようにも見える、「外枠部分」の移動によって表に登場する温室部分。
ところてんが押し出されるようにも見える、「外枠部分」の移動によって表に登場する温室部分。

元々Russell氏はビジネスで成功し、それなりの資金的余力を持っている人だったが、「郊外に何か変わった家を持ちたい」という夢も持っていた。「これまでに無い家を建てたい」と決めた彼は、学友で建築デザイナーのAlex de Rijke氏に自分の構想である「動く家」のことを話した。 Rijke氏も大いにノリノリで、1年ほどかけて設計し、この家を建設、完成させた。いわく、「この住宅は、基礎部分を日に当てたり日陰にしたりと、色々な変化を与えることができる。季節や天候によって、臨機応変に対応させることが出来るようになるんだ」。しかしRussell氏は天気が良い時には積極的に「外枠部分」をスライドさせて外の景色を楽しむのだという。

構造をよく考え直してみると、カバーの移動部分はそのまま自前の場所としてキープしなければならないから、普通の納屋型の家以上に大きな面積を必要とする。その部分が無駄かな? という感もる。また「単純に、温室部分にシャッターを取り付けた方が早くないか?」という野暮な考えも浮かんでくる。

その一方、図にもあるように「外枠部分」の場所をずらすことで駐車場部分を露天にしたり屋根付にするなど、色々なバリエーションを楽しむ利点もある。何より、「変わった住宅」としては、これに勝るものはないだろう。

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