カーシェアリング、賛成派はわずか1割・反対派は4割を超える

2009/03/31 04:40

レンタカーイメージマイボイスコムは2009年3月24日、カーライフ(自動車のある生活)に関する調査結果を発表した。それによると、自動車の利用形態の一方式として注目を集めている「カーシェアリング」について、調査母体の中では「利用してみたい」という賛成派は1割程度に過ぎなかったことが明らかになった。一方で「利用したくない」反対派は4割を超えており、現状では拒否反応の方が強いようだ(【発表リリース】)。

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今調査は2009年3月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万5391人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代37%・40代28%・50代以上19%など。

「-シェアリング」という用語では【ワークシェア 考え方はやや賛成 だけどホンネは「対岸の火事」】などで紹介した「ワークシェアリング」が著名だが、それとほぼ同じ時期に日本に広まりだした考え方が「カーシェアリング」。意味は言葉の通り、「カー(自動車)をシェアリング(共有する)」仕組みで、「登録会員だけが利用できる自動車」の貸出しシステムのことを指す。

いわば会員制のレンタカーのようなものだが、レンタカーとの違いや同一点をざっと挙げると、

・レンタカーは誰でも借りられるが、カーシェアリングはあらかじめ登録した人だけ。
・登録には登録料が必要で、別途利用毎に利用料金と月額の基本料金が必要となる。
・レンタカーは半日や一日単位での借り受けになるが、カーシェアリングはもっと短時間(30分や15分単位)での借り受けが可能。元々利用時間が短い人なら、レンタカーのように長時間(&それなりの料金)を消費しなくて済む(中・長時間の借り受けならレンタカーの方が割安の場合も多い)。
・現行法ではレンタカー扱いになるので、ナンバーは「わ」になる。
・運営会社の規模が小さい現状では「借りた場所に返す」方式のみだが、各地に営業拠点が出来れば「A営業所で借りてB営業所に返す」方式も導入される予定。

というものである。言い回しで誤解されやすいのだが、「自分の車を隣近所の人と貸し借りする」乗合自動車方式ではない(考え方は似ている)。

さて、そのカーシェアリングについて、利用したいか否かを尋ねたところ、全体では「利用したい派」は1割強にしか過ぎなかった。

カーシェアリングを利用したいか
カーシェアリングを利用したいか

一方で「利用したくない派」は「利用したい派」の3倍強にあたる42.2%にも達している。さらに「カーシェアリングなるものを知らない」人も2割近くいるため、調査結果はかなりカオスなものとなっていることは否定できない。

これを仮に、「知っている上でどう判断するか」、つまり「知らない人を除いた上で再計算」すると、

賛成派……16.3%
反対派……52.6%
※「カーシェアリング」の意味を知っている人に占める割合

となり、「カーシェアリングを知っている人のうち過半数は反対、賛成は2割足らず」ということになる。

先に挙げた誤解の事例をそのまま信じている人もいるだろうし、レンタカーと違い「使っていないのに毎月基本料金を取られるのはもったいない」と考える人も多いのだろう。実際には、自動車のニーズや利用形態、周辺の駐車場環境によって「自動車を購入」「レンタカーの使用」「カーシェアリングを活用」のいずれのパターンがもっとも節約できるかは異なってくる。

買い物にカーシェアリングを活用するイメージ例えば毎週一回、治療時間・待ち時間は短いが自動車が必要な距離にある病院まで通う人は「カーシェアリング」が最適だし、月に一度一日かけて実家に顔を見せに行く・ドライブに行く人は「レンタカー」が無難。近場に適切な駐車場が確保でき、毎日通勤で自動車を使うのならば「自動車購入」が安上がり、などなど。さらに電車やバスなど公共交通機関を使える場合は、それらも考慮した上で「ベストの利用方法」を考える必要が出てくる。

「流行っているから」「エコみたいだから」「安上がりにつきそうだから」というだけで、「カーシェアリング」を利用すると痛い目に会うのは必至。逆に、よく検討したうえでベストの選択肢として選ぶのなら、これほど便利な仕組みはない。

たとえ最終的な判断で利用しなかったとしても、選択肢が一つ増えただけでも自由度が高まり、利用者側には便益となりうるといえよう。

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