6割が「パソコン使って自宅で勉強したい」、理由は「自分のペースで勉強できそうだから」

2009/03/29 10:20

パソコンでの勉強イメージネットエイジアは2009年3月27日、子どもと学習に関する調査結果の一部を公開した。それによると、パソコンを使って自宅で勉強をすることに興味がある小中高生は全体の6割近くに達していることが明らかになった。また興味がある理由として、「自分ペースに合わせて学習できそうだから」と考えている人が多数を占めていることも分かった。授業のペースに追いつけない、あるいは遅いと感じている学生に、特にパソコン学習への関心が高そうだ(【発表リリース】)。

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今調査は2008年12月29日から2009年1月8日にかけて、小中高校生の携帯電話利用者に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は25.4対74.6、学年比率は小中学生25.2%に対し高校生74.8%。

パソコンの性能そのものが高度化したことに加え、インターネットの普及で、音声や動画による教材の配信、さらには運営側(先生・講師)との採点をはじめとした各種やり取りも、郵送手続きと比べてはるかに速い(セミリアルタイムですら可能)ペースで行えるようになった。周囲環境が整うにつれて、パソコンによる自宅学習への興味も高まりつつあるようで、今回の調査では全体の6割近くが「パソコンを使った自宅学習への興味」を持っているという結果が出ている。

パソコン利用の自宅学習への興味
パソコン利用の自宅学習への興味

興味の度合いは小中学生よりもやや高校生の方が高いようだ。

「パソコン利用の自宅学習」への興味関心が果たして純粋な好奇心だけによるものなのか、それとも「勉強の上で(学力アップの)効果があるから」と認識してのものなのか。効果がありそうと考えている人は全体の3分の2に達している。

パソコン利用の自宅学習に効果があると思うか
パソコン利用の自宅学習に効果があると思うか

「興味がある人」すべてが「効果がある」と答えているわけではないのだろうが、興味がある人の多数が「効果がある」と思っていることは間違いあるまい。単なる好奇心以上に、効果を期待して「パソコンの自宅学習」に心を寄せていることが分かる。

それでは具体的に、「パソコンの自宅学習」のどの部分に「効果がある」と感じているのか。「効果がある」と答えた人にその理由を選択肢の中から複数回答で選んでもらったところ、もっとも多かったのは「自分のペース・学習速度に合わせて学習できそうだから」で実に8割を占める人が回答していた。

パソコンを使った自宅学習に効果があると思う理由(効果があると答えた人)
パソコンを使った自宅学習に効果があると思う理由(効果があると答えた人)

「選択肢によって回答を誘導したのでは?」という意見もあるだろうが、「その他」項目への回答がほぼゼロであること、「塾と比べて費用が安そう」の項目への回答率が2割に達していないことなどから、むしろ選択肢の選考がきわめて適切だったことがうかがえる。

パソコン・インターネットなどの機能としての利点を活かした「動画・音声解説」「繰り返し」「ゲーム機能などで楽しめる」などもそれなりに同意票が集まっているが、「自分のペースに合わせて」「自分の都合に合わせて」「自分の理解度に合わせて」のような、「自分の能力・学習スタイルに沿った勉強が出来そう」という期待が高いのが分かる。

ひるがえって同調査の別項目の結果【半分の 生徒は授業が 「つまらない」、「分かりにくい」も 4割を超えて】を見ると、「授業がつまらない」という根本的なモチベーション上の問題はともかく、「授業の進め方が速過ぎる/遅すぎる」「授業が一方的」「授業内容・教材・問題集のレベルが高すぎる/低すぎる」など、自分のペースが授業のペースと合わないことに対する学生側の不満が高いことが確認できる。パソコンを使った自宅学習に興味を持つ学生が多いのは、学校における授業への不満の裏返しなのかもしれない。



リリースでは詳細なデータの公開は行われていないが、「パソコン利用の自宅学習に興味がある」学生は、「興味がない」学生と比べ、授業に対する要望が強い、言い換えれば「もっと勉強したいけれど今の授業スタイルでは難しい(例えば「先生への質問をしない理由」において、パソコンに興味がある学生は興味の無い学生に比べて、話しかけ難い・どう質問してよいか分からない・人の邪魔になるから質問できないなどの項目で高い割合を示していた)」傾向が見受けられる。要は、授業では補いきれない学習欲の充足を、パソコン学習に期待しているということだ。

学校の授業での不満の解消に
パソコン利用の自宅学習が
「学生からも」大いに期待されている。
リリースにもあるように、現在パソコンを使った自宅学習の教材としては「進研ゼミ+i」「e点」「すらら」などが展開されている。ユーザー、すなわち学生側の要望としては、学校の授業における不満「授業の進め方が速過ぎる/遅すぎる」「授業が一方的」「授業内容・教材・問題集のレベルが高すぎる/低すぎる」を解消できるもの、すなわち「自分のペースとレベルにあった学習ができるもの」「一方的ではなく相互のやり取りで学習できるもの」が求められていることになる。

自宅パソコン学習イメージ趣味趣向や資格試験、さらには社会人のマナーなどにおけるe-ラーニングのシステムが各社から提供されている現在、学生ならではの特性(例えば「あらかじめ知っているという前提で話を進められる」部分が限られていること。小学生の教育講座で、高校生で無いと知らないような漢字・慣用句を用いるのでは教材として失格)に注意する必要があるものの、今後大きく飛躍する可能性を秘めているともいえよう。

■関連記事:
【半分の 生徒は授業が 「つまらない」、「分かりにくい」も 4割を超えて】

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