【更新】「ぐぐる」「DQN」 あなたはいくつ知っている? ネットスラング 傾向を探る

2009/03/27 05:30

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ネットスラングイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年3月26日、インターネット上で使われている独自表現(インターネットスラング)に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体内では全般的にネットスラングを知っている割合は女性よりも男性、壮齢層よりも若年層の方が高いことが明らかになった。インターネット関連の社会文化は一般的に「若年層文化」という認識があるが、それを再確認させてくれるデータともいえる([発表リリース])。


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今調査は2009年3月14日から3月18日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は436人。男女比は53.9対46.1で、年齢階層比は20代37.4%、30代28.2%、40代34.4%。

当サイトの姉妹サイト【Garbagetypo.com】でも一部を収録しているが、インターネット上には数多くの独自表現「インターネットスラング」が存在する。キーボードの打ち間違い、特定の出来事、簡略系が変化したものなど由来はさまざまだが、通常の口頭伝聞による伝播に比べて加速度的に伝達・拡散されるので、進化も早ければ流行り廃りも早い(いわばショウジョウバエを用いた遺伝実験のようなもの)。

今回の調査ではアイシェア側が提示した10のネットスラングに対し、1つでも知っている人81.4%・355人に対し、どれを知っているかを複数回答で尋ねている。その結果が次のグラフ。

どのネットスラングを知っていますか
どのネットスラングを知っていますか

トップの「ぐぐる」は別にして、他のすべてのネットスラングにおいて「歳を経るほど認知度が下がる傾向にある」ことが一目瞭然で把握できる。「ワロス」「DQN」のように世間一般にも比較的広く認知されつつある言葉には若年層・壮齢層の差異はそれほど大きく無いが、「リア充」「自宅警備員」など一部では20代と40代の間に3倍前後の差が見られる。

また、一般的には性別では「男性>女性」だが、「スイーツ(笑)」「リア充」「メシウマ状態」では、逆転現象(つまり女性の方が認知度が高い)が起きている。前者二つはともかくとして「メシウマ状態」も女性の方が認知度が高いのは(男性である)当方・不破としてはやや複雑な気分。

今後インターネットを使うのがごく当たり前となった世代が歳を経るにつれ、このような「ネットスラング」の認知度も次第に壮齢層・高齢層へも広まっていくのだろうか。あるいは(先に例示したように「進化も早ければ廃りも早い」ため)現在のところは「知っている」「知らない」の二分系統しかないが、今後はある特定の年齢層毎に、認知度・認知されるスラングの違いが発生し、多分系統化していくのかもしれない。

ちなみに各ネットスラングについて、「一つも知らない」人の割合を考慮した、調査母体全体に対する認知度を算出したのが次のグラフ。

どのネットスラングを知っていますか(調査母体全体に対する認知度)
どのネットスラングを知っていますか(調査母体全体に対する認知度)

インターネット経由の調査なため、「世間全般」と比べればまだ認知については優位に働いているのだろうが(インターネットに触れていない人もいるため)、全般的な認知度としてはこのような程度のものなのだろう。


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