「今後の人生プラン、持ってます? 」団塊世代で明確なプラン持ちはわずか6.3%

2009/03/27 03:55

高齢者による計画イメージネットマイルは2009年3月24日、団塊世代の意識調査の結果を発表した。それによると、調査母体の団塊世代において、「今後の人生に関するプラン(人生設計)を持っているか」という質問に対し、「明確なプランを持っている」と回答できた人は6.3%だったことが明らかになった。「まったくプランがない」「分からない」人は合わせて4割を超えており、人生計画(ライフプラン)において無計画な人が団塊世代には多いことが類推できる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2009年3月12日から3月13日にかけて行われたもので、有効回答数は400人。55歳-64歳(いわゆる「団塊世代」)を対象とし、男女比率は1対1。年齢階層は55-57歳が32.8%、58-60歳が35.0%、61-64歳が32.3%。

さまざまな物品やサービスの対価として欠かせない、そしてまとめて蓄積ができるのが「お金」。そのお金を中心に据えた、将来の人生計画のことを総じて「ライフプラン」と呼んでいる。その「ライフプラン」も含めた(実質的にはほぼ同意)「今後の人生に対するプラン(計画・案)」を持っているか否かについて、「明確なプランを持っている」「何となくのプランはある」「まったくプランはない」「分からない」の4つの選択肢の中から一つを選んでもらったところ、全体では「明確なプランを持っている」と回答できた団塊世代はわずか6.3%に過ぎなかった。

今後の人生にプランを持っているか
今後の人生にプランを持っているか

・明確なプランを持っている人は1割未満、「何となく」レベルをあわせても6割程度。
・男性より女性の方が人生プランに対しては関心が薄い。
・特に55-57歳の女性は半数近くが「プランを持っていない」と回答。
・年齢が上がるにつれて、人生プランを持つ人は増えているが、それでも「何となく」レベルが増えたに過ぎない。

現在団塊世代は、ちょうど定年退職を迎える時期。日常生活における時間の過ごし方や、お金の使い道、そして何より収入がこれまでとは大きく違ってくる。今後の人生設計について明確化をせず、ただ日々をのんびりとせず過ごすのも、もちろん一つの選択肢ではある。しかし何をするにもお金が必要な以上、無計画で怠惰な生活・消費をしていたのでは、あっという間に貯蓄が底を尽きてしまう。そして収入はこれまでの生活と比べ少なく、言葉通り「どん詰まり」を迎えてしまうかもしれない。

・将来設計(ライフプラン)が無い

ばくぜんとした不安

「手元にお金があれば何とかなる」

消費を抑える、金融資産を溜め込む
しかし日本においてはそもそも論として「人生設計」「ライフプラン」「将来の計画立案」という考えがこれまでほとんど語られてこなかった。そのため、「いきなりライフプラン、人生設計と言われても」と戸惑っている、あるいは楽観視して必要性を感じていない団塊世代が多いのではないかと思われる。それが今回のような「将来のプランをしっかりと考えている人は1割未満」という結果を導いたのだろう。

老夫婦でライフプランイメージただ、「お金と人生そのものの航路図」こと「ライフプラン」を立てず、ただ風に吹かれるままに航海をするような人生の過ごし方では、「押し留めることの出来ない、お金に対する不安」も高まる。だからこそ、【高齢者の貯蓄現在高の世帯分布をグラフ化してみる】【年齢階層別の収入や負債の推移をグラフ化してみる】にもあるように、「お金があれば深く考えなくとも何とかなるかも」とばかりに高齢者が手元に金融資産を溜め込んで消費しない傾向も生じてくるものと思われる。

詳しくは日をあらためてデータなどをまとめることになるが(「それではなぜこれまで、日本ではライフプランが必要なかったのか」なども含めて)、団塊世代をはじめとした中堅-高齢者への「ライフプラン」の啓蒙とその実践、普及こそが、消費拡大や金融資産の片寄りを是正するきっかけの一つになるのではないだろうか。


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