【更新】目的や使い方で分かる「動画共有サイト」の人気のヒミツ

2009/03/20 09:15

インターネットイメージヤフーバリューインサイトは2009年3月17日、情報メディアの利用度や信用度に関する調査結果を発表した。それによると、CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の各サービスは利用者の意識やシーンによって使われ方・選ばれるものが大いに異なる傾向があることが明らかになった。また「動画共有サービス(サイト)」は複数の利用者意識・シーンにマッチする特性を備えており、これが全体的な利用意向を高める要因であると推定される([発表リリース])。

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今調査は2008年12月18日から19日にかけてインターネット経由で15歳から59歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1で年齢階層比は10歳刻みで均等割付(10代は15-19歳)。なお類似調査は2005年以降毎年、ほぼ同じ時期に行われている。

インターネット上のサービスは「データを蓄積する」「蓄積したデータを分類・生成する」「用意できたデータを提供する」のいずれか、あるいは複数の融合に大別することができる。例えば「動画共有サービス」なら、投稿された動画データをサーバー上に「蓄積」し、投稿者やタグなどで「分類」し、見易い形式に「生成」。そして出来上がった動画データを閲覧者に「提供」する、といった形になる。

CGMはこの「3つの特徴」のすべてを使ってコンテンツ(サービスの中身)を拡充させようという仕組み。インターネット自身の機能向上で、文章だけでなく音声や動画も利用できるようになり、CGMそのものも多種多様なものが登場するようになる。

そこでCGMを使うシーンをそれぞれ「他人から情報を得たい」「自分の情報を他人に提供したい」「自分の目的にあった情報を探したい」「目的を持たず、何か面白い情報を探したい」という、よくありがちな4パターンに分類し、それぞれのパターンでどのCGMを使うのかを尋ねた結果が次のグラフ。


ウェブメディア利用時の意識、シーン別の利用したいウェブメディア(複数回答)
ウェブメディア利用時の意識、シーン別の利用したいウェブメディア(複数回答)

各意識・シーン別で、特に多く使われるメディア(●マーク)
各意識・シーン別で、特に多く使われるメディア(●マーク)

例えば「情報を得たい」「情報を発信したい」という正反対の目的の場合、同じCGM群でも使われ方がまったく異なることが分かる。「(他人の)情報を得たい」場合には多種多様なCGMが使われるものの、「(自分の)情報を発信したい」場合には「個人のブログ」「SNS」に限定されてしまう。

この理由は一つが「発信するだけのスキルが無い・面倒くさい」(動画や写真、フリー百科事典など)、もう一つは「他の誰でもない、自分自身の情報であることをはっきりさせた上で発信したい」(掲示板やQ&Aサイトでは「自分自身」が埋もれてしまう)というところだろう。見方を変えれば、「掲示板やフリー百科事典、動画共有サービスなどは、技術などを持ち合わせた不特定少数が情報を提供し、不特定多数が情報を受信するCGM」であることが分かる。

「探し物」は何ですか? 何か特定なもの、それとも「何となく」??
また、「情報を探す」という観点でCGMをみた場合、「特定の情報を探す」場合にはある程度内容を絞れる「特定カテゴリの掲示板」、様々なキーワードへの言及が期待できる「フリー百科事典」、そして静止画や文字列だけでなく動画という「理解しやすい」メディアで情報を受け取れる「動画共有サービス」が活用されている。

他方、「特に何か探したいものがあるわけではなく、面白い情報との遭遇を期待してうろつきまわりたい」場合には、圧倒的に「動画共有サービス」の利用が高い。元々「ネットサーフィン」という言葉があるように、このような「ウィンドウショッピング」的なネット上の散策の場合、これまではウェブサイトそのものや掲示板を対象とする場合が多かった。しかし現在では、CGMの中では圧倒的に「動画共有サービス」への利用意向が高いことが確認できる。

これは「動画共有サービス」で提供される動画が、静止画や画像よりも「ぱっと見」で分かりやすい(ハードルが低い)こと、そして与える印象が大きいことなどが要因。例えるなら、先にも用いた「ウィンドウショッピング」、または「ヒマな時に何となくテレビをつけてあちこちのチャンネルを変えて眺める」感覚に近い。



このように、CGMを利用者意識やシーンで分類すると、「気軽に情報発信をする場としてはいまだにブログやSNSは有効足りえる」「参加ハードルが高いため、事実上は技術などを持ち合わせた不特定少数が情報を提供し、不特定多数が情報を受信するCGMが存在する」「動画共有サービスは多くの面で利用者の需要にかなった存在」などの特徴が見えてくる。

とりわけ最後の、「動画共有サイト」に関する特性は、【Wikipedia系のウェブ百科事典が「テレビ」「ラジオ」に次ぐ信用度・1年で大きく変わるメディアの立ち位置】などのグラフにもあるように、利用意向が高いサービスの裏づけにもなるもの。さらに直接自分が作った動画でなくとも、ブログパーツなどで提供し「間接的に情報を提供する」仕組みを用意していることも、この利用度の高さをさらに後押しする要因といえよう。

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