学生だけなら過半数、デジタル携帯オーディオプレイヤーの利用経験率は3割以上に(2009年発表)

2009/03/19 12:00

日本レコード協会は2009年3月12日、2008年度における音楽メディアのユーザーに対する実態調査の結果を発表した。それによると、iPodに代表されるデジタル携帯オーディオプレイヤーの利用経験率は年々高まる傾向にあり、直近の2008年においては3割を超えていることが明らかになった。また男性は職場でも積極的に用いるため40代までは比較的利用頻度が高めなものの、女性は社会人になるとあまり使わなくなる傾向がうかがいしれる(【発表リリース】)。

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今調査は2008年10月に東京30キロ圏内において質問紙による面接留置き自記入式で行ったもので、有効回答数は1200。男女比は1対1、年齢階層は中学生・高校生・大学生・20代-60代まで均等割当。ただし実際の人口構成にはばらつきがあるため、「ウエイトバック」と呼ばれる統計手法で人口構成比にあわせた係数をかけている。

【デジタル携帯オーディオプレイヤー、外出・移動中の利用率は85%】でも説明したように2001年に登場したiPodをきっかけに、いわゆる「デジタル携帯オーディオプレイヤー」は急速に普及しつつある。それと同時に楽曲業界にも少なからぬ影響を及ぼしはじめているのが現状。特にこの数年においては小型化・高機能化・リーズナブル化が加速し、手に届きやすい存在となったためか、2005年ではわずか12.6%しかいなかった利用経験率も3年後の2008年では31.4%と3倍近くにまで上昇している。

デジタルオーディオ携帯プレイヤーの利用経験
デジタルオーディオ携帯プレイヤーの利用経験か

10人いたら3人までが「使ったことがあるよ」と返事をもらえる計算になる。

一方、2008年における利用割合を年齢・性別で見ると、非常に大きな片寄りがあることが分かる。全体では31.4%でも、若年層に限れば半数、学生だけなら2/3に届かんばかりの勢いだ。

デジタルオーディオ携帯プレイヤーの利用経験(性別・年齢階層別)
デジタルオーディオ携帯プレイヤーの利用経験(性別・年齢階層別)

これは先の別記事【デジタル携帯オーディオプレイヤー、外出・移動中の利用率は85%】でも触れているのだが、女性が社会人になるとあまり利用しなくなるのに対し、男性は職場(正確には職場での休憩時間での利用や、持参したプレイヤーを使えるような仕事での利用)でも使用頻度が高い。それゆえに、女性は20代を境に利用頻度の減少率が高いのに対し、男性はあまり低下しないという傾向が見られるのだろう。

また、高齢者においては「デジタル機器嫌い・拒否反応」が特に女性において強いものと思われる。こればかりはいたしかたあるまい。



物理的にカセットテープを入れて再生・巻き戻し・ボリューム調整だけで済む携帯カセットレコーダーと比べ、曲ファイルの出し入れや編成など、細かい作業が多いデジタル携帯オーディオプレイヤーは、どうしても「難しいもの」として壮齢者以降、特に女性に敬遠されがち。ある意味、デジタル機器の宿命ともいえる。

しかし今現在の若年層においては、女性は男性と変わらず、むしろ一部年齢階層では男性以上に利用頻度が高い。この世代がそのまま歳を経て年齢階層を下るようになれば、中堅層以降、特に女性も利用頻度が高まるのではないだろうか。そのためにはもう少し長い目で見ていく必要があるのだが……。

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