デジタル携帯オーディオプレイヤー、外出・移動中の利用率は85%(2009年発表)

2009/03/17 12:00

日本レコード協会は2009年3月12日、2008年度における音楽メディアのユーザーに対する実態調査の結果を発表した。それによると、iPodに代表されるデジタル携帯オーディオプレイヤーの利用者において、利用場面はここ数年で多方面に拡散する傾向があることが明らかになった。特に「外出中・移動中」での利用頻度がこの3年の間に2割強ほど増加している。また、直近データの2008年度においては特に、未成年層でさまざまな場面での利用が見られる一方、成人男性は職場での利用が高めなようだ(【発表リリース】)。

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今調査は2008年10月に東京30キロ圏内において質問紙による面接留置き自記入式で行ったもので、有効回答数は1200。男女比は1対1、年齢階層は中学生・高校生・大学生・20代-60代まで均等割当。ただし実際の人口構成にはばらつきがあるため、「ウエイトバック」と呼ばれる統計手法で人口構成比にあわせた係数をかけている。

一昔前までは「出先での携帯音楽プレイヤー」といえば、ウォークマンに代表される「携帯カセットレコーダー」がすべてだった。しかし2001年にデジタル携帯オーディオプレイヤーとしてiPodが発売されると、この分野のシェアは一変。サイズがカセットテープの制約を受けないためにコンパクトに出来ること、音質のよさ、曲の組み合わせが自在にできること、そして何よりもデジタルデータを用いるために曲の追加がインターネット経由で行えることなど、デジタル時代にふさわしい特徴が受け入れられ、広範囲に普及して現在にいたる。

詳しくは別の機会に詳しく解説するが、デジタル携帯オーディオプレイヤーの利用率は年々増加。2008年時点では31.4%と3割近く、男性は40代まで・女性は20代までの層で広範囲に受け入れられている。

それでは「デジタル携帯オーディオプレイヤーを利用したことがある」人たちは、どのような場面で使っているのだろうか。

デジタル携帯オーディオプレーヤー利用場面
デジタル携帯オーディオプレーヤー利用場面

職場や学校での利用はほぼ横ばいか、やや減少。自宅の共同空間や自室では、4年間の推移をみる限りでは横ばいか、やや増加傾向、のようにも見えるがはっきりとした動きは確認できない。しかし「外出中・移動中」の増加傾向は間違いなく、この3年間で70.0%から85.0%と、約2割ほどの増加を見せている。

全体では「外出中・移動中」での利用がもっとも多く、利用者の9割近くがその場面で使っている計算になる。では老若男女ですべて9割近くか、というとそうでもない。

デジタル携帯オーディオプレーヤー利用場面(男女・年齢階層別)
デジタル携帯オーディオプレーヤー利用場面(男女・年齢階層別)

・男女とも学生の間は(職場以外)あらゆる場面で多用する傾向がある。特に自室では過半数が使っている。
・20代の社会人になると、自宅での利用度合いは減るものの、その分職場での利用が増える。
・女性は卒業すると移動場面や自宅の共同空間以外ではあまり使わなくなる。一方男性は社会人になっても(中堅層の年齢でも)職場でよく使う。

特に学生が社会人以上に持ち歩いて曲を聴いている傾向があること、女性と比べて男性の方が年齢的に広範囲にわたって(とりわけ職場で)デジタル携帯オーディオプレーヤーを利用する傾向は、注目すべき点といえる。

【テレビやインターネットの「CD購入時に与える影響力」をグラフ化してみる】【テレビがCD購入に与える影響力はインターネットの2-3倍!】にもあるように、CD購入という観点で見ると、男性よりも女性の方が多方面で影響を受けやすいように見える。その分音楽にも多感という推測が出来るが、デジタル携帯オーディオプレーヤーへの依存度は男性の方が上のようだ。

これはどちらが優れている、劣っているという問題ではなく、男性と女性の間には音楽に関する受け止め方、価値判断、楽しみ方などさまざまな視点において、特性の違いがあると見なすべきだろう。

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