中東・米中・米ロ関係への注目高まる-日本の平和と安全の面からの関心事

2009/03/17 07:40

日本イメージ内閣府は2009年3月16日、自衛隊・防衛問題に関する世論調査の結果を発表した。それによると、調査母体の中では日本の平和と安全の面から関心を持っている事柄について、もっとも同意票が多かった選択肢は「朝鮮半島情勢」で6割近い人が同意を示していた。また、前回2006年の調査結果と比較すると、国際情勢の変化に伴い、中東情勢や米ロ関係などに関心を持つ人が増えていることも明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は2009年1月15日から25日までの間、層化2段無作為抽出法で選ばれた20歳以上の男女3000人に対し、調査員による個別面接聴取で行われたもの。有効回答数は1781人で、男女比は855対926。年齢階層比は男女ともに60代がもっとも多いのをはじめ、中堅-高齢者の回答がやや多い傾向が見られる。

日本の平和と安全の面から関心を持っていることを複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「朝鮮半島情勢」で56.8%に達していた。次いで「国際テロ組織の活動」「中東情勢」の順となっている。

日本の平和と安全の面から関心を持っていること
日本の平和と安全の面から関心を持っていること

約3年前に行われた前回調査の結果と比較すると、「中国軍事力の近代化・海洋における活動」の項目が大きく減ると共に順位を下げ、「中東情勢」や「米中関係」が増して順位を上げている。また、ロシア関連の項目が大きく伸びているのが分かる。

これらの傾向は、一つに「日本周辺の中国海軍の具体的動向が『あまり報じられなくなったこと』(活動が沈静化したわけではない)」「地域的な話よりも国家間の戦略・外交面におけるレベルに発展しつつあること」、そして「原油高による国家予算の潤沢化を背景にしたロシア軍の活性化」が背景にあるものと思われる。後者は現時点で原油価格が急落し、財政的な支えが危うくなってきたことから最近では沈静化の方向にあるが、前者は東シナ海のガス田問題や、空母建設の件など活動は衰えておらず、今後も注意が必要となるだろう。

ただ、ガス田の件もあるように、「平和と安全」への関心事は(昨今では特に)経済関連の問題と密接な関係がある場合が増えてきた。そうなれば必然的に地域レベルの問題ではなく、国家間の問題に発展する可能性が高く、今後も「米中関係」「米ロ関係」への関心は高まる傾向を見せるものと思われる。

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