【更新】アメリカで伸びる「テレビを観る時間」……レコーダーの普及、不景気と選挙が原因か

2009/03/01 12:00

テレビイメージアメリカの調査機関ニールセンは2009年2月23日、アメリカ人のテレビやインターネット、モバイル端末の視聴時間数が増加傾向にあり、2008年の第4四半期においてはテレビだけでも1か月につき約151時間も視聴しているという調査結果を明らかにした。また、インターネットやネット上での動画閲覧、さらには携帯端末上からの動画閲覧時間も増加しており、動画閲覧に関してメディアの多様化が進んでいることを示している([発表リリース])。

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今調査はニールセンの協力している視聴者からのデータを基に算出されたもの。テレビとインターネット関連の数値はデジタル形式で自動的に、モバイル絡みは四半期毎に直接調査対象者からのデータ取得(自己報告)によって統計が行われている。

主なメディアにおける動画(映像)視聴時間の推移は次の通り。時系列上のデータが無いため過去からの変遷は把握できないが、直近の過去及び前年同期と比べ、明らかにテレビなどにおいて増加している様子が分かる。

テレビなどの視聴時間(2008年第3四半期と第4半期)(単位:時間/月)
テレビなどの視聴時間(2008年第3四半期と第4半期)(単位:時間/月)

テレビの視聴時間が延びている原因についてリリースでは、ハードディスクレコーダーをはじめとする録画機器が普及していることを理由にあげている。それが一目瞭然で分かるのが、前年同期比の視聴時間変化のグラフ。

テレビなどにおける動画視聴時間(2008年第4四半期における前年同期比)
テレビなどにおける動画視聴時間(2008年第4四半期における前年同期比)

2007年時点ではネット上からの動画視聴や携帯端末からの動画視聴のデータを計測していなかったので比較が出来ないが、単純なテレビ視聴やインターネットの使用時間が3%台の伸びにとどまっているのに対し、録画したテレビ番組の視聴は3割以上もの増加を見せている。

その他にテレビ視聴時間が伸びている理由として「景気後退でお金を使わない娯楽が求められるようになり、テレビがその最有力候補として選ばれた」「大統領選挙があったため、テレビを通じて政策や演説などの関連情報を入手する人が増えた」を挙げている。要は「『景気が悪い』と視聴者が判断する」「選挙が行われる」方が、結果としてテレビの視聴時間が長くなるというわけだ。

また同リリースでは2008年第4四半期における、年齢階層別の各メディア視聴時間も掲載されていた。これも興味深い結果が出ているので、あわせてグラフ化してみる。

自宅でのテレビ視聴(単位:時間/月)
自宅でのテレビ視聴(単位:時間/月)

自宅でのテレビ録画やインターネットなどの視聴(単位:時間/月)
自宅でのテレビ録画やインターネットなどの視聴(単位:時間/月)

・10代をのぞけば、年齢の経過と共にテレビの視聴時間は伸びる傾向。
・携帯端末で動画を観る時間は10代がもっとも長い。
・録画したテレビ番組を楽しむのは20代後半から50代までと中堅層に多い。
・男性は女性より携帯端末動画を、女性は男性よりテレビとインターネット上の動画を長く観る傾向がある。※
・インターネット経由の動画配信のため、「平日もすべてゴールデンタイム」状態になりつつある。平日の午前9時から午後5時までの間にオンラインで動画を観る割合は65%なのに対し、週末の午前6時から午後8時は51%に過ぎない。※
・携帯端末動画は飛躍的に伸びている。1100万人ほどの人が視聴していると予想されるが、この値は前四半期に比べて9%の伸びを示している。
(※リリースから。データは公開されていないので表組は出来ず)

【「テレビの時間」高齢者は若者の2倍! 年齢で大きく異なるメディアへの接触時間】などにもあるように、日本でも「テレビの視聴は高齢者ほど長くなる」「携帯電話の(動画)使用は若年層ほど頻度が高い」などの傾向がある。世代のずれが多少見受けられるものの、メディアに対する年齢階層別の全般的な流れはほぼ同じようだ。


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