【更新】ケータイの 動画は基本が 「全部無料」 払って良いのは 1コインまで

2009/02/27 07:40

IMJモバイルは2009年2月23日、モバイル動画に関する利用実態調査の結果を発表した。それによると、モバイル(携帯電話)で動画を閲覧する人が、一か月に使う動画用の料金は「無料」である人がもっとも多く全体の8割以上を占めていた。ほとんどの人が「モバイル動画=無料動画」という認識をすると共に、実際に無料動画のみを楽しんでいるようだ。また、「一つの動画・コンテンツあたりに支払っても良いと考えている金額」は100円-500円の価格帯で過半数を占めていた。どんなに観たい、質の高いものでも、1コイン(500円)以上を出すのには抵抗があるように見受けられる([発表リリース])。

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今調査は2009年1月23日から27日までの間、携帯電話経由で15歳から34歳までの3G端末を持ち、週1回以上モバイルサイトを閲覧している男女500人に対して行われたもの。男女比は1対1、保有キャリア比はドコモ54.6%、au33.6%、ソフトバンク11.8%。職業別では学生がもっとも多く62.0%、次いで営業9.2%、パート・アルバイト6.4%などとなっている。

機能向上と定額制の普及で、携帯電話でも動画を気軽に閲覧できるようになった昨今、当然携帯電話経由の動画配信をコンテンツ、さらには有料化により本格的なビジネスとして稼動させるところも多数登場している。無料・有料入り乱れるケータイ動画市場において、利用者はどのような料金タイプの動画を観ているのだろうか。少なくとも今回の調査母体においては、8割以上が「無料のみ」と答えていた。

モバイル動画に対するひとつきあたりの利用料金
モバイル動画に対するひとつきあたりの利用料金

YouTubeならYouTubeしか観ない、という単独サービス利用者なら有料か無料かはすぐに分かるが、複数のサービスを利用している場合、無料と有料が入り乱れていると「合計で自分は毎月どれくらい払っているのだろうか」と分からなくなってしまう。だからこそ「分からない」の回答が5%以上もあるのだろう。逆に考えれば、「無料」が84.9%もいるということは「単独で無料のサービスを利用している」以外に「あえて無料の動画しかみない」という人が少なからずいることが分かる。「お金を出してまでケータイで動画を観ることなんてないネ(。無料だって楽しいのがたくさんあるし)」という心境なのだろう。

一方、毎月支払いをしている人も、500円未満の人が「無料以外の人の中」では3割強、「明確に支払い金額が分かる人の中」では過半数を占めている。記事タイトルにもあるように、現状の認識ではせいぜい500円玉1枚が、モバイル動画に対して毎月支払える上限のようだ。

実際、1つの携帯動画コンテンツに(一か月、ではない)対して過去に支払った最高金額と、「これくらいまでなら質次第で許せるかな」という額は500円以下で6割を超える。

コンテンツひとつあたりの過去最大支払い金額と許容金額
コンテンツひとつあたりの過去最大支払い金額と許容金額

両者とも100円-500円の層で過半数に達している。動画配信側は利用者に対し「100円玉1枚から何枚積み増させる」ことが出来るかを考える必要がありそうだ。ただし今項目は有料動画を閲覧した経験がある38人からの回答によるもの。多分なずれが予想できるので、「500円くらいが上限かな?」という参考程度に観ておいた方がよい。



携帯電話の動画が、「お手軽な」「くつろぎの時間の友」であることはすでに【ケータイ動画は「お手軽」「自宅でくつろいでいる時」がセールスポイント】でお伝えした通り。映画館で映画を視聴するように「気合を入れて好きな映像を観る」傾向は弱いので、有料への抵抗感も強い。パソコン向けにおける動画配信以上に、モバイル(携帯電話)動画配信の有料は難しいところがあると言わざるを得ない。

一方で(公式サイトになれば一層)携帯電話の場合には課金が簡単であるという大きなメリットも存在する。「お手軽さ」を残しつつ、いかに「これくらいなら支払っても大丈夫かな」と思わせるような仕組みと質のよい動画を配信できるかが、今後事業者側の課題となることだろう。

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