アメリカの超住宅バブルとその後の暴落が分かるグラフ

2009/02/22 09:35

住宅価格イメージ先日Doblogのトラブル騒ぎで移転した【ZAR大好きの忘ビロク2】にて、気になるグラフが掲載されていた。いわく、「アメリカの住宅価格の推移」を示した1890年代からのチャートだというのだが、いかにもサブプライムローンで住宅市場に火がつき、そして燃え尽きたかが分かる内容だった。もっと詳しい内容が知りたくなり、いろいろと調べてみることにした。

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グラフは元々「住宅価格の推移」という事実に基づいて作られたものであり、制作者が誰であっても概要はさほど変わらないはず。図のタイトル「A History of Home Values」(「住宅価格の歴史」)をもとに検索したところ、ベースとなるグラフが【NewYorkTimes】によるものらしいということが判明した。グラフの形だけでなく文字のレイアウトも一致しており、間違いないだろう。ただしこれは思いっきり住宅バブルがふくらんでいた2006年8月当時のもの。

NewYorkTimesに2006年8月に掲載されたアメリカの住宅価格推移
NewYorkTimesに2006年8月に掲載されたアメリカの住宅価格推移

説明によるとYale大学の経済学教授であるRobert J.Shiller氏が作成したもので、標準的な住宅の販売価格(新築にあらず、インフレ率を考慮)の推移を示しているという。そしてインフレ率を逆算し、1890年時点の住宅価格を100とした場合、どのような推移を見せているのかを表している。

概要的には第一次世界大戦以降「大恐慌時代」まで下落が続き、恐慌時代はむしろ上昇。第二次世界大戦中は当初急落、後急上昇を見せ、ほぼ1890年の水準にまで戻っている。以降1970年・1980年代の住宅バブルとその崩壊を経て、1997年以降の「サブプライムローン・住宅バブル」に行き着いた、という按配。最初のグラフは恐らく、このグラフに現状を追加したものだろう。

さらにこのグラフを基に、今後の動向について過去2回の住宅バブルとその崩壊から予想したのが次の図。【元データはこちら】【The Financial Ninja】からのものだが、重要と思われる戦後の部分のみを抽出する。

上記「アメリカの住宅価格推移」グラフを基にした、今後の住宅価格動向推移
上記「アメリカの住宅価格推移」グラフを基にした、今後の住宅価格動向推移

概要はグラフ内にも書き込んだが、直近過去二回のバブルとその崩壊の傾向を参考に、今回の超絶住宅バブルがどのあたりで落ち着くのかを推測したもの。グラフ(数字の推移)をベースとして今後を予想する、当方も大好きな手法を用いている。

これによると、

・第二次世界大戦以降、住宅価格は緩やかに上昇。バブルはあったが長続きはせずに調整される。
・過去二回のバブルとその後の崩落を基に、同じパターンが踏襲されるとして今回の「バブル崩壊」を見ると、最終的に住宅価格は(最高値の)43.5%(引き)に調整されるかも。
・住宅価格の底は2011年くらいになる。

などが見て取れるとしている。

住宅価格イメージともあれ、一連の「サブプライムローン(と金融工学の名のもとに世界中にばら撒かれた金融派生商品)による住宅バブルとその崩壊」が、まさに「100年に一度」の規模であったかことが分かる。また、このグラフ通りに推移しているとすれば、住宅価格の下落はすでにピークに達しており、あとはしばらく調整とヨコヨコが続くと考えることもできる。

ちなみにこの超絶バブルを生み出したのは誰か・誰が私服を肥やしたのか、ということになるのだが、元資料や関連記事では諸説入り乱れて、どれが正解というものは特に見つけることが出来なかった。100年規模のチャートで見ても「自然発生的に生み出されたバブル」とは考えにくく、何らの「仕組み」「仕掛け」が必然とされるからだ。

恐らくは「金融工学とそれによって生み出された金融派生商品」、それらを生み出して世にばら撒いた証券銀行など、さらにはそれを是とした政策(担当者)が該当するのではないか、という意見がもっとも多かったことだけを、あえてここに書き記しておく。

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