申告が 一番多くは「会場で」 e-taxは 利用者急増!?

2009/02/22 09:32

税金の計算イメージ楽天リサーチは2009年2月20日、確定申告に関するインターネット調査の結果を発表した。それによると、確定申告の方法についてもっとも多いのは、過去も今年も「税務署の申告会場や窓口で申告書を作成・そのまま提出」というパターンで、過去においては約半数、今年でも約3割を占めていた。その一方、e-tax(国税電子申告・納税システム)を用いたり、会計専門のソフトで作った書類を提出・郵送するなど、申告の仕方も多種多様化していることがうかがえる(『発表リリース』)。

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今調査は2009年1月21日から22日までの間、インターネット経由で21歳から69歳までの男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は10歳毎に等分割当。なおインターネット経由で行われた調査のため、ネット関連の項目においては世間一般の意識と比べ、やや高めになっている可能性があることを考慮する必要がある。

自営業や自由業の人はもちろん、サラリーマンなども場合によっては義務が生じる、あるいはした方が色々とお得なことが多い確定申告。関連書類の整理や出費項目の分類、申告書の「正しい」作成方法など、不慣れな人には頭を抱えるようなものばかり。それでも「毎年恒例の苦行」とあきらめ、山ほどの領収書とにらめっこをしている人も多いはず。一方、最近は便利な会計用ソフトも多種多様に登場し、常日頃から収支を記録していればすぐに申告用の書類が打ち出せる便利なものもあるので、その「苦行」の負担も減っている人も多いかもしれない。

それではそれらの「苦行」で創った書類はどのような形で税務署に提出しているのだろうか。作成工程もあわせて尋ねると、一番多かったのは過去も今年も「税務署の申告会場や窓口で申告」だった。ただし、「過去」と「今年」では選択肢が微妙に異なるので注意を要する。

過去の確定申告の方法
過去の確定申告の方法

今年の確定申告の方法
今年の確定申告の方法

過去のトップが「税務署の申告会場や窓口で申告」と、申告行為だけを対象にしているのに対し、今年は「税務署の申告会場や窓口で『申込書を作成』・提出」となっている。去年が「出す」だけなのに、今年は「作成」までもが含まれる。この作成は、毎年各会場で開催される申告書相談コーナー(税務署が用意した税理士などと一対で手元の資料とにらめっこしながら、申告書を作っていく)が該当するのだろう。要は「自分では申告書の作り方が分からない」「一応作ったけど中身が不安で、専門家の見直しをお願いしたい」というパターン。

過去の選択肢が「申告方法」だけにほぼ限定されているので、今年の申告方法に目を向けてみると、「e-taxで申告」という人が意外に多く1割を超えているのが分かる。【e-tax 使わぬ理由を尋ねたら 「面倒だから」と「ICカードの費用が問題」 】にもあるように、「面倒くさい」「お金がかかる」というイメージが強いe-taxだが、それでもこれだけの人が活用している(調査母体が「インターネットが使える」のが前提、というのも一因だが)。

国税庁のウェブサイトを
活用している人は
2割を超えている
意外といえば、「市販の確定申告ソフト」の利用者が少なめで、提出先の違いを全部ひっくるめても3%に満たない一方で、国税庁のウェブサイトを使う人があわせて2割を超えている。「日頃から入力・計算」という点では市販ソフトの方がはるかに上だが、「安い」(何しろ国税庁のは基本的にタダ)「各種法令に即時対応」「支払い先自身が提供しているサービスという安心感」などが多くの人の利用を促しているのだろう。

これらの申告方法は継続的なものなのか、それとも気まぐれで色々と変わるのか。過去と今年の申告方法をマトリクス的に配した図がこちら。

去年と今年の確定申告の方法
去年と今年の確定申告の方法

注目すべきは「税務署・税務署庁舎外の会場で申告」「e-tax」の利用者において、継続性が極めて高いこと。要は「一度その方法を用いたら何度も同じ方法を繰り返す」という傾向が見られる。法令の改正で申告方法の変更を求められたり、新しい方法の方がよっぽどメリットが大きいものでない限り、確定申告においては「自分のスタイルを踏襲する」ということだろう。それは確かにそうだ。去年のデータや入力上のコツなどをそのまま今年にも活かせるのだし、わざわざまっさらな状態から学び直すのは面倒以外のなにものでもない。

特にe-taxは「過去」と「今年」を比較した際、利用者率が2倍近い伸びを示している。調査が2回分しかなく、これだけで「利用者増の傾向が見られる」と断じることはできないが、今後も利用者の増加に注目すべきとはいえよう。

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