【転送】カリフォルニア州に吹き荒れる「逆」ゴールドラッシュ

2009/01/16 13:44

カリフォルニアイメージカリフォルニア州といえばあのシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネガー知事が活躍していること、そして開拓時代は金鉱脈で経済が活性化し、「ゴールドラッシュ」と呼ばれる時代が到来したことで知られている。【The Wall Street Journal】紙に先日寄稿された記事によると、現在そのカリフォルニア州では「逆」ゴールドラッシュがおきている(California's Gold Rush Has Been Reversed)という。

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これはカリフォルニア州選出の共和党Devin Nunes下院議員によるもので、地元の窮状を訴える内容となっている。箇条書きにまとめると次のような内容。

・かつてカリフォルニア州は金鉱を求めて他の州からさまざまな人が現れ経済は活性化した。しかしいまや農業、工学、科学など様々な分野の企業家や投資家、そして労働者までもが逃げ出す状況に陥っている。
・この原因はアメリカ国内で6番目に高い州税が問題。1998年に560億ドルだった州予算は2008年には1310億ドルにまでふくれ上がり、財政赤字は400億ドルに達している。
鶏とかごイメージ・州民はさまざまな規制に苦しんでいる。例えば今年投票で決定した新しい州法では、養鶏業者は鳥かごを使うのを禁止された。非人(?)道的であるという理由からだ。この州法施行のせいで、養鶏業者には数億ドルもの費用が必要となる。このため多くの業者がカリフォルニアから出て行ってしまい、州内の住民は他の州や他国から卵を買わねばならない羽目になった。
・2000年には15万人の人口流入があったカリフォルニア州だが、2005年には流入出が逆転して5万2000人が流出。2008年には流出数は13万5000人に達している。
・他州の失業率が5%前後なのに対しカリフォルニア州では9%に達している。
・嫌気がさした企業たちは次々と州から出て行っているのに、財務上の体裁を取り繕う小細工が繰り返され、予算は計上されている(実態を把握した上での財政が行われていない)。
・このような状況を打開するために「超党派による立法府の創設と、政治経歴云々ではなく公共サービスを充実するリーダーによる統括」「州単位での収支の根本的な構造改革。まず最初に予算の通過(※昨年7月から始まった新年度の予算が「まだ」通過していない)」が必要。
・収支バランスの整った財政を行い、現在のような危機的状況を脱すれば、カリフォルニア州は再び他の州から衆望のまなざしを集める素晴らしい州になるに違いない。

アーノルド・シュワルツェネガー知事イメージ予算がいまだに通過していないのは、州議会で多数を占める民主党が「増税」「教育・医療の予算削減」を予算案に盛り込み、これを通過させたものの、知事側が景気刺激策が盛り込まれていないとして拒否権を発動していることなどが伝えられている(【Schwarzenegger says he won't back Democratic budget plan】)。どこかで聞いたような、政争的対立による政治の遅延が経済そのものの足を引っ張っている形だ。また、「鳥かご禁止令」のように、一部の声高な人たちの意見で法令が改正され、結局多くの人たちが苦しむ状況に陥る有様も、どこかで聞いたような話ではある。

ともあれ、経済的な困難はアメリカ州政府だけでなく、各州においても進行中であることは間違いない。

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