【更新】「安い店」「安い品物」「まとめ買い」 景気悪化の 食への対策

2009/02/20 05:05

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まとめ買いイメージエルゴ・ブレインズは2009年2月17日、食に関する調査結果を発表した。それによると、景気後退の局面において、「食」の分野で何か対処をしているかという問いに対し、調査母体内では「安いお店で買う」と回答した人がほぼ半数に達していたことが明らかになった。また「価格の安いものを買う」「安い時にまとめて買う」人もほぼ同率を占めており、三つの「安」が主要な対処方法として受け入れられているように見える([発表リリース、PDF])。


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今調査は2009年1月26日から29日までの間、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比・年齢階層比(20代以下、30代、40代、50代、60代以上)はそれぞれ均等割当。

景気後退感が強くなり、お金の周りが思わしくなくなってくると、毎日繰り返される食生活においても「何か手を打たねば」という切迫感がわき上がるもの。実際に食生活の面で、不景気時にはどのような対策をしているのか、複数回答で尋ねたところ、4割以上の人が「安いお店で買う」「価格の安いものを買う」「安い時にまとめて買う」を対処方法として実践していると回答した。

不景気時の「食」についての対処
不景気時の「食」についての対処

●不景気時の「食」への「3つの”安”」
「安いお店で買う」
「価格の安いものを買う」
「安い時にまとめて買う」
行きつけの店より安い店で買う、同じ種類の品物でも安いものを買う、一つ一つ細かくではなく安い時にまとめ買いをする。これらのパターンは元々「賢い消費」の仕方に他ならないが、昨今の経済状況を受けてより一層厳粛に行われるようになったらしい。特に「価格の安いものを買う」は【この頃アメリカで流行っている「トレードダウン」という考え方】でも解説した「トレードダウン」という考え方として、広く認知されつつある。

リリースには具体的回答事例も掲載されているが、それによると「食費は他の生活費と比べ、減らしやすい」「外食は高くつくので、自炊を心がけている」などの意見があったという。日々の生活の中でローテーション的に繰り返され、しかも高い頻度で購入が繰り返される類のものだから、手をつけ易いのかもしれない(しかし絶対額は大きくないので、劇的な効果はあまり望めないのも事実)。

他方、「対処はしていない」という意見も1割強ほど見られた。これは具体的には「もともと無駄使いしていない」「食事は健康面でも大事だから」などの意見で占められていたという。前からぜいたくをしていなければこれ以上削るのは難しいし、無茶をしすぎて健康面を害してしまってはみもふたもない(し、医療費でかえって高くつく)という考えだと思われる。それもまた一つの真理といえよう。



天秤イメージ同調査の別項目では「食品の安全性への期待が高まる」という結果が出ている。しかし食品において「安全」と「安さ」の両方を追求することは難しく、たいていにおいてトレードオフの関係になりがちである。節約しやすいからといって無茶な削減の仕方をすると、他の方面でバランスが崩れかねない。

どこまで安全性に妥協し、安さを追求するか。あるいは逆に多少高くてもよいから確実に安全なものをもとめるか。不景気だからこそ、真剣になって考えるべきことだといえよう。


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