【転送】電子レンジでペットボトルを高速分解する技術開発、リサイクル技術として注目

2006/11/22 12:00

Mainichi INTERACTIVEによると、電子レンジを使ってペットボトルを元の原料に高速で気軽に分解できる方法を【崇城大】の池永和敏助教授(高分子化学)らが開発した。11月21日に【財団法人化学技術戦略推進機構】で発表、実演した。他の加熱分解方法に比べても分解の際のエネルギー使用量が4分の1で済むとして、注目を集めている。

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記事によると分解する方法は「ペットボトルを破砕する」「水酸化ナトリウムとアルコール類を加える」「それらを電子レンジで1分半加熱する」というもの。まるで料理を作るかのようなお手軽のものだが、この工法でペットボトルの破片は原料であるエチレングリコールとテレフタル酸に分解したという。これは電子レンジのマイクロ波の働きにより、ペットボトルの化学物質が分解されるからだとのこと。

発表会で池永助教授は、ペットボトルは約6割が資源ごみとして回収されるものの、中国などへの輸出品として使われたり、粉砕して枕やシート、衣服などに使う方法がほとんどであり、原料にまで分解して再利用する方法は電力などがかかって採算があわず、割合も低いとのこと。また、同様の方法を使ってFRP(繊維強化プラスチック)などの分解もできないか研究中であるという。

「♪薬品とあわせて電子レンジでチン、一分半で材料に逆戻り」という、なんだか魔法のようなうさんくさいような話ではあるが、すでに10社以上から実用化への打診が来ているということもあり、おとぎ話や冗談ではなさそうだ。また、ペットボトルリサイクルの際に問題となっている、フタやラベルの分別も行わずに分解することすら可能になるかもしれないとして、同助教授はこの方面でも研究をしていくとのこと。

【回収率63.7%で世界最高水準を維持、日本のペットボトル回収率は世界一】にもあるように日本はペットボトル回収率では世界一の水準を誇っている。一方で採算のとれる方法で回収・再利用する方法は模索中のようで、せっかくの資源なのに海外に売却されてしまう例が増えている。今回の「電子レンジ分解法」が確かな技術として確立すれば、ペットボトルを低コストで原材料化し、言葉どおりの「再利用」を図ることができ、リサイクルの輪を作ることができるようになるだろう。


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