食料品は節約志向強まるも店頭価格上昇で堅調…2024年2月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス5.5%

2024/03/25 14:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2024年3月25日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2024年2月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2024年2月は食料品においては節約志向の高まりから買い控え傾向が強くなったものの、店頭価格の上昇が幸いし堅調、季節物が動いて衣料品は順調、住関品も動きはよかった。結果として、売上総額の前年同月比はプラス5.5%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の54社・10847店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で160店舗増加、前年同月比で29店舗増加している。売場面積は前年同月比99.0%となり、1.0%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス6.3%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆555億8371万円(前年同月比105.5%、△5.5%)

・食料品部門……構成比:72.0%(前年同月比106.3%、△6.3%)

・衣料品部門……構成比:4.2%(前年同月比103.1%、△3.1%)

・住関品部門……構成比:18.3%(前年同月比105.2%、△5.2%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比100.2%、△0.2%)

・その他…………構成比:5.3%(前年同月比99.0%、▲1.0%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は節約志向生じるも
農産品の価格上昇で堅調。
衣料品は冬物が動いて順調。
農産品は新じゃがいも、長ねぎ、玉ねぎ、きゅうり、長なす、ブロッコリ―、豆類、カット野菜などの動きはよかったが、キャベツ、トマト、レタス、ほうれん草、きのこ類などの動きは鈍かった。果物では、いちご、みかん、柑橘類、バナナ、輸入ぶどうなどは好調だったが、りんごなどの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜やカットサラダ、カットフルーツはよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。最近は色々な野菜の組み合せをすることで種類も多様になり、例えば鍋物や野菜炒めなど、対象料理向けに用意されたものもあるほど。

畜産物は豚肉、鶏肉がそこそこで、牛肉が軟調。鶏卵、加工肉は堅調。

水産品は、刺身、まぐろ、ぶり、サーモン、牡蠣、かに、冷凍魚、漬け魚、海藻類などの動きはよかったが、あじ、いわし、たら、いか、さば、えび、塩干魚、干物、ちりめんなどの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は、天ぷら、フライ、スナック、唐揚げ、焼き鳥、焼き魚は好調だったが、中華などの動きは鈍かった。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調。弁当、寿司も好調。その他食品は、米、牛乳、乳飲料、乳酸菌飲料、飲料、ヨーグルト、冷凍食品、アイスクリーム、パン類、和・洋調味料、納豆、和・洋菓子、チョコレート、スナック、豆菓子、グミ、キャンディー、ビール、チューハイ、焼酎、ウイスキーなどがよかったが、袋・カップ麺、シリアル、パスタ関連、食油、鍋つゆ、スープ類、豆腐、こんにゃく、佃煮、漬物、缶詰の動きは鈍い。

衣料品ではコート、スーツ、フォーマル、ドレスシャツ、カジュアルパンツ、春物ニット、セーター、春物ジャケット、春物カットソー、春物アウター、レギンスパンツなどが堅調。

住関品では日用雑貨品はランドセル、カードゲーム、TVゲームハード・ソフト、幼児・男児玩具、ペーパー類、フライパン、キッチン用品、バス・トイレ用品、洗濯・清掃用品、ゴミ袋、防災用品などの動きは好調だが、ラップ・ホイル類、スリッパ、文具、雑誌、書籍、たばこなどの動きは鈍い。医薬・化粧品は、制度化粧品、総合感冒薬、鼻炎用薬、目薬、メイク用品、スキンケア、衣料用洗剤、台所用洗剤などの動きがよく、マスク、除菌ジェル・シート、入浴剤、カイロは軟調。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス1.0%。サービスはプラス0.2%とぎりぎりだがプラス。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているが、それでもプラスを出す結果となった。

次回月となる2024年3月は2月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があるが、行動規制のたぐいはなく、外出機会を後押ししている。気温は九州を除く全国的に平年よりかなり低い。今回月同様に、冬物は在庫処分的なものも合わせ動くだろうが、春物はあまり動かないかもしれない。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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