食料品は節約志向高まるも農産品の相場高で堅調…2023年12月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス1.7%

2024/01/23 14:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2024年1月23日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2023年12月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2023年12月は食料品においては節約志向の高まりから買い控え傾向が強くなったものの、農産品の相場高が幸いし堅調、暖冬の影響で季節物が動かず衣料品は軟調だったが、住関品はまずまずだった。結果として、売上総額の前年同月比はプラス1.7%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の54社・10820店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で137店舗増加、前年同月比で2店舗減少している。売場面積は前年同月比99.0%となり、1.0%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス2.1%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆3588億8051万円(前年同月比101.7%、△1.7%)

・食料品部門……構成比:69.1%(前年同月比102.4%、△2.4%)

・衣料品部門……構成比:5.6%(前年同月比91.2%、▲8.8%)

・住関品部門……構成比:19.8%(前年同月比103.9%、△3.9%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比90.6%、▲9.4%)

・その他…………構成比:5.3%(前年同月比97.7%、▲2.3%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は節約志向生じるも
農産品の価格上昇で堅調。
衣料品は高気温で軟調。
農産品は白菜、大根、キャベツ、レタス、きゅうり、長ねぎ、玉ねぎ、なす、ピーマン、芋類、きのこ類、カット野菜などの動きはよかったが、トマト、ほうれん草などの動きは鈍かった。果物では、ぶどう、いちご、みかん、バナナ、カットフルーツなどは好調だったが、りんご、柿、キウィフルーツなどの動きは鈍い。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜やカットサラダ、カットフルーツはよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。最近は色々な野菜の組み合せをすることで種類も多様になっている。

畜産物は鶏肉がそこそこで、牛肉や豚肉が軟調。鶏卵、加工肉はともに堅調。

水産品は、まぐろ、ぶり、サーモン、ほたて、冷凍エビ・かに、ボイルたらばがに、冷凍魚、魚卵、ちりめんなどの動きはよかったが、刺身盛合わせ、かつお、丸物、うなぎ、あじ、いか、冷凍するめいか・さんま、数の子、うなぎ、開き物、切身、漬け魚、牡蠣、海藻類などの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は、揚げ物、天ぷら、オードブル、中華、焼き鳥、焼き物は好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調。弁当、寿司も好調。その他食品は、米、乳製品、牛乳、乳飲料、飲料、ヨーグルト、アイスクリーム、冷凍食品、パン類、和・洋風調味料、納豆、豆腐、チョコレート、スナック、豆菓子、グミ、のど飴、ギフト、ビール、ノンアルコール飲料などがよかったが、袋・カップ麺、パスタ、鍋つゆ、スープ類、水物、練製品、インスタントコーヒー、紅茶、ココア、半生菓子、漬物、佃煮、清酒、発泡酒、新ジャンルビールの動きは鈍い。

衣料品ではセットアップ、ドレスシャツ、カジュアルパンツ、薄物セーター、カーディガン、コート、カラーフォーマル、ニットスカート、レギンスパンツなどが堅調。

住関品では日用雑貨品はランドセル、カードゲーム、玩具、ペーパー類、洗濯・清掃用品、トイレ・バス用品、キッチン用品関連、和食器、割箸、旅行ガイド、ゴミ袋などの動きは好調だが、TVゲームソフト、文具、書籍などの動きは鈍い。医薬・化粧品は、制度化粧品、総合感冒薬、スキンケア、メイク用品、オーラルケア、ドリンク剤、衣料用洗剤、食器用洗剤などの動きがよく、抗原検査キット、マスク、除菌ジェル・シート、ヘアケア、住居用洗剤、入浴剤、カイロは軟調。

「その他」項目は前回月から続く形で軟調さを見せ、マイナス2.3%。サービスはマイナス9.4%と軟調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているが、それが影響したらしい結果となった。

次回月となる2024年1月は2023年12月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があるが、行動規制のたぐいはなく、外出機会を後押ししている。気温は北海道の北部を除く全国的に平年より高く、特に東北や四国、九州ではかなりの高さを示している。季節物はあまり動かないかもしれない。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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