食料品は節約志向高まるも店頭価格上昇で堅調、衣料品は高気温で季節物が堅調、住関品も良好…2023年8月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス3.4%

2023/09/22 14:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2023年9月22日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2023年8月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2023年8月は食料品においては節約志向の高まりから買い控え傾向が強くなったものの、店頭価格の上昇が幸いし堅調、高気温の影響で季節物が動き衣料品は堅調、住関品も好調だった。結果として、売上総額の前年同月比はプラス3.4%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の54社・10796店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で5店舗減少、前年同月比で10店舗増加している。売場面積は前年同月比99.2%となり、0.8%の減少。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス4.3%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆1432億8672万円(前年同月比103.4%、△3.4%)

・食料品部門……構成比:72.1%(前年同月比104.8%、△4.8%)

・衣料品部門……構成比:4.4%(前年同月比108.4%、△8.4%)

・住関品部門……構成比:17.4%(前年同月比104.4%、△4.4%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比104.5%、△4.5%)

・その他…………構成比:5.8%(前年同月比84.5%、▲15.5%)

※販売金額には消費税額は含まず

食料品は節約志向生じるも
価格上昇で堅調。
衣料品は高気温で堅調。
農産品は男爵芋、レタス、きゅうり、キャベツ、ミニトマト、ピーマン、ズッキーニ、なす、枝豆、カット野菜などの動きはよかったが、玉ねぎ、とうもろこし、トマト、ブロッコリー、オクラ、ほうれん草、小松菜、きのこ類などが不調。無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜やカットサラダ、カットフルーツはよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。最近は色々な野菜の組み合せをすることで種類も多様になっている。

畜産物は牛肉が軟調。鶏卵も加工肉も好調。

水産品は、刺身盛合わせ、生まぐろ、生かつお、サーモン、ぶり、冷凍かに・エビ、冷凍魚、漬け魚、塩鮭、海藻類などの動きはよかったが、いか、あじ、さば、さんま、うなぎ、切身、しらす、干物などの動きはいまいち。惣菜では温惣菜は、揚げ物、天ぷら、オードブル、中華、焼き物は好調。要冷惣菜は、和・洋惣菜ともに好調。弁当、寿司も好調。その他食品は、飲料、乳製品、乳酸菌飲料、牛乳、油、冷凍食品、納豆、豆腐、アイスクリーム、乾麺、カップ麺、涼味麵、パン類、米菓、スナック菓子、グミ、ゼリー、キャンディー、銘菓、ビール、チューハイ、ウイスキー、ノンアルコール飲料などがよかったが、ヨーグルト、練物、粉物、缶詰、スープ、ガム、チョコレート、インスタントコーヒー、ナッツ類、和洋生菓子、シリアル、ワインの動きは鈍い。

衣料品ではフォーマル、スラックス、長袖・半袖ドレスシャツ、半袖カジュアルシャツ、ショートパンツ、Tシャツ、ベスト、スラックス・パンツ、カジュアルシャツ、ボトムなどが堅調。

住関品では日用雑貨品はランドセル、ラップ・ホイル類、ペーパー類、バス・トイレ用品、洗濯・清掃用品、クーラーボックス、行楽用品、カセットコンロ・ボンベ、ステンレスボトル、タオル、お盆関連商品、ゴミ袋などの動きは好調だが、子供用おむつ、文具、雑誌・書籍、タバコなどの動きは鈍い。医薬・化粧品は、カウンセリング化粧品、メイク用品、UV・スキンケア、皮膚薬、衣料用洗剤、冷シート、制汗剤などの動きがよく、風邪薬、湿布薬、マスク、石鹸、シャンプー・リンス、台所用洗剤、防虫剤、除湿剤は軟調。

「その他」項目は前回月から転じる形で軟調さを見せ、マイナス15.5%。サービスはプラス4.5%と堅調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているが、それでも奮闘した結果となった。

次回月となる2023年9月は8月同様に新型コロナウイルスの流行という特殊要因があるが、行動規制のたぐいはなく、外出機会を後押ししている。ただし感染者数が高止まりの状態にあり、それが足を引っ張る可能性はある。気候は九州南部や四国南部を除き平年より暑い日々が続いており、季節物も期待できる。食料品は前年同月の影響があるが単価引き上げも考慮すると軟調かそこそこ、衣料品や住関品は今回月同様にそれなりの値を示すかもしれない。


↑ 今件記事のダイジェストニュース動画。併せてご視聴いただければ幸いである



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