2022年の新成人は120万人・前年比で4万人減少…新成人人口の推移
2021/12/31 17:00

総務省統計局は2021年12月31日、2022年1月1日現在における「寅(とら)年生まれ」の人口と「新成人」の人口の推計データを発表した。それによれば寅(とら)年生まれの人口は1025万人で、新成人の人口は120万人との推計となり、新成人の数は前年2021年と比べると4万人の減少となった。また昨年に続き12年連続で総人口に占める新成人の割合が1%を割り込むことも確認されている(【発表リリース:「寅(とら)年生まれ」と「新成人」の人口-令和4年 新年にちなんで- (「人口推計」から)】)。
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寅年生まれの人口は1025万人で、そのうち男性は499万人・女性は526万人。総人口1億2545万人に占める比率は8.2%。出生年別に見ると、2022年中に48歳になる昭和49年(1974年)生まれの人が198万人でもっとも多い。次いで多いのは昭和25年(1950年)生まれの人で185万人。また寅年生まれの人口は十二支の中では9番目に多い人数となっている。もっとも多いのは丑(うし)年生まれで1139万人。
一方、新成人(2021年中に成人に達した人、2022年1月1日現在20歳)の人口は120万人。男性が女性より2万人多い。

↑ 新成人人口(万人)(各年1月1日現在)

↑ 新成人人口(万人)(各年1月1日現在、2001年以降)
新成人の人口推移を見ると、グラフ左側にある1970年が一番多い。これは第一次ベビーブーム世代が成人に達したのが原因。その後減少を続けているが、1980年以降再び増加に転じ、第二次ベビーブーム世代の人が成人に達する1995年前後にピークを見せる。その後減少傾向を再開し、今はそれが継続中の状態にある。
今回発表された2022年の新成人120万人は、データが残っている範囲ではこれまでで過去最低値だった2014年・2016年におけるの121万人からは1万人少ない。新成人の総人口比は0.96%となり、昨年同様に総人口比で1%未満(2つ目のグラフで確認できるが、12年連続の状況)は継続中。
グラフ上、1987年に大きなへこみが生じているのが目にとまる。これは昭和41年・丙午年生まれの人が成人した年。いわゆる「丙午信仰・迷信」により出産数が極端に少なかったことに起因するもの。これが主な原因で、上記にある通り十二支では丙午生まれの人口がもっとも少なくなっている。このように視覚化すると、ここまではっきりとした動向が確認できる次第である。歴史的事実として覚えておくとよいだろう。
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