「子牛が寒くてかわいそうだから」農夫が下した決断とは
2009/02/15 18:06


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ごらんの通り、フォルクスワーゲン社の代表的な車種の一つであるゴルフの後部座席に、子牛が二頭敷き詰められている(もちろん生きた状態で)。後ろを走っていた自動車のドライバーも、前方の視界に広がる「想定しない情景」に驚いたに違いない。
元記事によれば、場所はオーストリアの高速道路。子牛の持ち主の農夫が彼らの輸送のために自分の車を使っている情景が、カメラに捕らえられたわけだ。
この車、実はオリジナルのゴルフではなく、後部座席を今回のように子牛が乗せられるように改造してある。持ち主曰く、「農場から牧草地へ、または獣医のところに運ぶ際に使うんだ。トラックで運ぶと風が冷たいから子牛が風邪を引いちゃうかもしれないだろ?」とのこと。「警察からも許可はもっているさ。車の中なら牛だって快適な気分を味わえるさ」。

「外気にさらすようなトラックでの輸送は許しがたい。自分は牛たちを愛しているからこそ、自動車で運ぶんだ」
しかしながらこの農夫、地域の動物愛好家から「これは虐待行為に値する」として、訴えられているという。
農夫の考えが正しいのか、動物愛好家の考えが正論なのかは、当の本人ならぬ当牛に聞いてみないと分からない。一つだけ確かなのは、これから先、牛が成長したらこの車には入りきれなくなるだろうということだけだ。その時にはこの農夫は、大型のバンなどへ買い替えを余儀なくされるかもしれない。
なお元記事コメントによると、この自動車のナンバープレート「KU-2 ZES」も「面白い」とのこと。いわく、「KU」とはノルウェー語で「Cow」、つまり牛を意味するのだそうな。機械翻訳で確かめてみたが確かにその通りだった。つまりナンバープレートはノルウェー語で「牛2頭」を意味することになる。まさに情景そのままなわけだ(ちなみに「ZES」については何の意味も見つからなかったことを付け加えておく)。
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