日常生活を行う上で必要な情報へ不満を持つ高齢者、何が不満なのか(最新)

2022/11/27 02:55

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2022-1120日々の生活を過ごす上で欠かせない情報は多数存在するが、その情報が過不足なく常に手に入るとは限らない。情報の入手方法そのものすら分からないこともあるだろう。特に高齢者は心身の衰えを考慮すると、情報の適切な入手ができるか否かは死活問題にかかわることもありうる。今回は高齢者における、日常生活を行う上で必要な情報(日常生活情報)について、どのような不満を持っているのか、その実情を内閣府が2022年6月14日に発表した「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」の結果から確認する(【発表リリース:高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査】)。

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今調査は2021年12月6日から12月24日にかけて、層化二段無作為抽出を用いて選ばれた全国の60歳以上の男女に対し郵送調査法で行われたもので、有効回答数は2435人。男女比は1188対1247。

今調査対象母集団においては、全体の78.5%が日常生活情報に満足する一方で、14.7%は不満を抱いている(残りは不明・無回答)。そこでその不満を抱いている人に複数回答で、具体的にどのような点が不満なのかを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 日常生活情報に関する不満点(日常生活情報に不満を持つ人限定)(2021年)
↑ 日常生活情報に関する不満点(日常生活情報に不満を持つ人限定)(2021年)

日常生活情報についてもっとも多くの人が不満を感じているのは「どの情報が信頼できるか分からない」で52.7%。絶対に信じられる、うそいつわりがないと断言できる、絶対の心服を寄せられるような情報源があれば話は別だが、現在は誰もが気軽に情報発信ができる時代であり、それらの情報が信頼できるか否かを精査するのには大変な時間と労力、そして知識が必要となる。ましてやこれまで信頼できるものと信じる人が多かったテレビや新聞のような大手メディア発信の日常生活情報ですら、うのみにしては大変なことになりうる時代。どの情報が信頼できるか分からないと不満を持つようになるのもおかしくはない。

次いで「情報の内容が分かりにくい」が47.1%。元々情報発信側の解説が上手ではなく結果として分かりにくい他に、情報そのものが難しい内容で優しい解説が難しい可能性もある。もっとも、多くの人に分かりやすいように工夫されていても、それが間違っていたのでは困りものなのだが。

さらに「どこから情報を得たらよいか分からない」が40.3%。トップの「どの情報が信頼できるか分からない」にも通じる話で、どの情報源が自分にとって信頼できて理解しやすく、さらに適切な分量のものか、判断できないのが実情だろう。インターネットによる情報取得ツールでは、利用者自身がニュースの分量・対象となる分野などをカスタマイズできるようになっているものだが、「どこから情報を得たらよいか分からない」と不満を持つ人はそのような機能を使いこなすこと自体が難しいのかもしれない。

「文字が小さくて読めない」は33.3%だが、これは多分に視力が落ちることが多い高齢者ならではの理由。いくら自分が欲しい情報が載っているとしても、それを読めないのでは何の意味もない。

「必要な情報が乏しい」「情報量が多すぎる」は相反する不満で、不満を持つ人の理由は人それぞれ、ケースバイケースであることを再認識させてくれる結果ではある。

男女別で見ると多くの不満点で男性よりも女性の方が高い値を示している。具体的な不満点で男性の方が高いのは「必要な情報が乏しい」「情報量が多すぎる」のみ。不満点の多くは積極的な要望の裏返しでもあるから(例えば「どの情報が信頼できるか分からない」は、「信頼できる情報が欲しい」からこその不満である)、男性よりは女性の方が日常生活情報の取得に積極的であると解釈できそうだ。


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