挨拶をする程度の付き合いは83.5%…高齢者の近所付き合いの実情(最新)

2022/11/19 02:59

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2022-1117内閣府は2022年6月14日、「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」の結果を発表した。その内容によると、60歳以上の男女で構成される調査対象母集団においては、近所の人と会えば挨拶をする程度の付き合いをしている人は83.5%にのぼることが分かった。近所の人と物をあげたりもらったりするような付き合いをしている人は55.4%に達している(【発表リリース:高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査】)。

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今調査は2021年12月6日から12月24日にかけて、層化二段無作為抽出を用いて選ばれた全国の60歳以上の男女に対し郵送調査法で行われたもので、有効回答数は2435人。男女比は1188対1247。

次に示すのは調査対象母集団において、どのような近所づきあいを回答者がしているか、複数回答で答えてもらったもの。例えば「会えば挨拶」は83.5%とあるので、普段近所の人と出会えば挨拶など交わす程度の付き合いをしている人は83.5%に達していることになる。

↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答)(2021年)
↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答)(2021年)

「外で立ち話」は55.4%。単純な挨拶だけでなく、最近の天気や近所で起きた出来事、気になったことなどを立ち話する程度には付き合いをしている人がそれだけいることになる。さらに「物をあげたりもらったり」は48.2%。自分は使えない贈呈品や、作り過ぎて余った料理を隣近所におすそ分けするのがよい例だろう。

「相談をしたりされたり」「お茶や食事」「趣味をともに」など、よりプライベートな領域に食い込んで付き合うものとなると、該当者は1割台となる。近所付き合いにしても随分と深い関係のようにみえる。単なるご近所ではなく、友達に近い間柄かもしれない。

ある意味、困った時に頼りになるパターンとなる「家事や用事をしたりされたり」「病気の時に助け合う」は6%台。高齢者にとってはある意味生命線ともなりうる話だが、そこまでの深いお付き合いを近所としている人は少数派のようだ。

これを男女別・年齢階層別で見ると次の通りとなる。

↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答、男女別・年齢階層別)(2021年)
↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答、男女別・年齢階層別)(2021年)

シンプルな付き合いは年齢が下の方が多いが、深い付き合いになるに連れて年齢が上の方が値は高くなる。単純に年を取っている方が深い近所付き合いをしているのか、それともその世代の習慣なのかは今件調査の結果からだけでは分からないが、とにかく現状では年上の方が深い近所付き合いをしているようだ。

また男女別では「会えば挨拶」「趣味をともに」「家事や用事をしたりされたり」などの一部を除けば、おおよそ女性の方が値は高い。男性よりも女性の方が、近所付き合いに慣れているということだろうか。

他方、回答者の同居人別では次の通り。

↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答、同居人別)(2021年)
↑ 普段近所の人とどのような付き合いをしているか(複数回答、同居人別)(2021年)

「会えば挨拶」こそほとんど変わらないが、それ以外の近所付き合いでは、一人暮らしは他と比べて値が低い傾向がある。一人暮らしの高齢者は近所付き合いそのものが苦手なのか、それとも近所付き合いをし難い環境で暮らしているのだろうか。他方、回答者と同世代であろう配偶者よりも、子供や子供の配偶者、孫のような年が離れた同居人のいる人の方が、深い近所付き合いをしているようだ。子供や孫がいるという環境が、高齢者の近所付き合いを後押ししてくれるのだろうか。


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