「ちがくて」「すごい」「みたく」「なにげに」使ってる?

2022/10/24 02:53

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2022-1021言葉は時の流れとともに変化をしていくもの。ほんの10年ぐらいの間に、言い回しががらりと変わったり、元々のものとは異なる意味を持つようになることも珍しくない。変化した意味合いの言葉を使う子供たちの会話に、戸惑いを覚える大人といった構図を目にすることもあるだろう。今回は文部科学省が2022年9月30日に発表した「国語に関する世論調査」の結果から、変化を見せる言葉のいくつかを挙げ、その言い方を使っているか否か、その現状を確認する(【発表リリース:令和3年度「国語に関する世論調査」の結果について】)。

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今調査は2022年1月に全国16歳以上の個人に対して郵送法で行われたもので、有効回答数は3579人。年齢階層別や男女別などの属性別区分の内容は非公開。

次に示すのは最近、あるいはこの数十年ばかりの間に、変化を示しつつある言い回しについて、使ったことがあるか否かを尋ねた結果。例えば「なにげに」だが、【デジタル大辞泉(小学館)】によると「初出の時期は不詳だが、昭和60年代の初めか」とある。なおカッコ内は元々の言い方を意味する。

↑ 挙げた言い方を使うことがあるか(2022年)
↑ 挙げた言い方を使うことがあるか(2022年)

挙げた中ではもっとも多くの人が使ったことがある言い方は「すごい速い」で59.0%。「すごく速い」などが元々の言い方だが、むしろ「すごい速い」という方が本来の言い方だと思っている人も多いのではないだろうか。ビジネスシーンなどでも使われていそうだ。

それに続く形で「なにげに」は47.1%。話し言葉としては今やごく普通に使われている言い方に違いなく、文章でも気が付かずに使ってしまう人も少なくないだろう。

「半端ない」「ぶっちゃけ」はフランク度合いが強い感のある言い方で、文章での使用はもちろんだが、口頭でも使う場面を選ぶような気はする。とはいえ、特に「ぶっちゃけ」はつい口にしてしまう人もいるのではないだろうか。ソーシャルメディアでのやり取りでもよく見かける言い方ではある。

「見える化」は27.6%だが、他の事例とは少々雰囲気が異なる感のある言い方。元々の言い方を端的に分かりやすく表現したような造語で、「可視化」が意味合いとしては近い。【IoT用語辞典】によると「1998年にトヨタ自動車が発表した『生産保全活動の実態の見える化』に登場した用語」とのことで、誕生からまだ半世紀も経っていない。

「あの人みたく」は24.4%。口頭ではよく使われる言い方だが、文章で使うと眉をひそめられそうな感はある。「ちがくて」は20.2%があるとしている。ビジネスシーンなどでは使いにくいが、知人とのフランクなやり取りの中では多用している人も多いのではないだろうか。

発表資料ではこれらの言い方について「文法的に破格(文法などにおいて普通の決まりから外れていること)とされる場合があるものなどの中から、新しい使い方や意味が辞書に記載されてきたもの」と説明している。実際、年齢階層別に使われ方を見ると、おおよそ若年層ほど高い値が出ている。

↑ 挙げた言い方を使うことがあるか(ある人の割合、年齢階層別)(2022年)
↑ 挙げた言い方を使うことがあるか(ある人の割合、年齢階層別)(2022年)

さらに時間が経てば、これらの言い方もごく普通に、むしろより一般的なものとしてあつかわれるようになるのかもしれない。


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