圧倒的に男性が多い…交通運輸・観光サービス業で迷惑行為をしたのはどのような人なのか(最新)
2022/02/07 02:51


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今調査の調査要綱は先行記事【交通運輸・観光サービス業で客からの迷惑行為の被害を受けた人は46.6%(最新)】を参照のこと。
今調査結果によると、交通運輸・観光サービス業で働く人に対する利用者の迷惑行為による被害を経験したことがある就業者は直近2年間で限定しても46.6%に上った。16回以上も受けた人も3.1%いる。

↑ 直近2年以内に利用者などからの迷惑行為の被害にあったことがあるか(2021年)(再録)
それでは迷惑行為をしていたのはどのような人だったのだろうか。まずは男女別。

↑ 迷惑行為者の属性(男女別・業種別)(2021年)
調査対象母集団全体では86.4%が男性で、女性は10.7%しかいない。業種別では観光サービスで女性が19.6%と一番高い値を示しているが、それでも2割には届かない。男性比率が圧倒的に高いのは、男性が迷惑行為をしがちだからというよりは、その交通機関などを利用する人の男性比率が高いからのが主要因だろう。とはいえ、女性の利用比率も相当高そうな観光サービスですら、女性の迷惑行為比率が2割に届かないのを見ると、女性よりも男性の方が迷惑行為を起こしやすいという面もありそうだ。
これを年齢階層別に見たのが次のグラフ。

↑ 迷惑行為者の属性(年齢階層別・業種別)(2021年)
その交通機関などを利用しなければ迷惑行為そのものができないことから、結果は少なからず利用状況そのものに影響される。就業で多く利用しているであろう30-50代が高い値を出しているのは、ある意味当然の結果ではある。一方でタクシーでは20-30代の値が他の業種と比べて高くなっている、鉄道やバスでは60代の値が高め、バスでは70歳以上の値が唯一1割以上を示しているなどの特徴も見受けられる。また航空では40-50代でほぼ3/4を占めている。それぞれの利用実情とともに、迷惑行為の実情が透けて見えてくる。
交通機関などでの迷惑行為というと、若年層で多く見受けられるイメージを持つ人もいるだろうが、現実は異なるようだ。
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