高齢者に聞いた「安全運転に自信があるか」の実情

2021/12/06 02:58

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2021-1124高齢者の人口比率の増加や一人暮らし世帯数の増加などを主な原因とし、高齢者による自動車の交通事故が社会問題化している。高齢者自身は、自分の運転技術にどのような認識を持っているのだろうか。内閣府が2021年3月に発表した調査結果【高齢者の交通安全対策に関する調査(令和3年3月)】を基に、その実態を確認していく。

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今調査の調査要綱は先行記事【高齢者の運転免許の自主返納などの理由、トップは「自身の運転に自信がなくなった」】を参照のこと。

次に示すのは自分自身の運転技術の認識。安全運転をしている・できるという自信があるか否かについて答えてもらったもの。設問の文言は「自身の安全運転に自信がありますか。以下の中から最も当てはまるものを一つだけ選んでください」。青系統色は自信がある派、赤系統色は自信がない派となっている。

↑ 安全運転への自信の有無(属性別)(2020年度)
↑ 安全運転への自信の有無(属性別)(2020年度)

免許の保有状況別では、現在も免許を保有して運転している、少なくとも運転が可能である人はほぼ7割が自信がある派。一方で自主返納などをして現在は免許を保有していない人は4割足らずとなっている。運転をしていない・免許を持っていないから安全運転への自信がない状態なのか、安全運転への自信がなくなったので運転免許を自主返納などしたのかまでは分からないが、少なくとも免許保有者と自主返納をした人などとの間には、自分自身の自動車の運転への安全性の認識に対し、これだけ大きな開きが生じていることが分かる。特に自主返納者などにおける「安全運転への自信がない」との人が36.1%にも達しているのが印象深い。

運転頻度別ではきれいな形で運転頻度が高い方が自信がある派の値は高くなっている。運転頻度が高いから安全運転への自信があるのか、安全運転への自信があるから運転頻度が自然に高くなるのか、どちらのパターンが当てはまるかは人それぞれだが、ともかくほぼ毎日運転をしている高齢者の8割近くは自分の運転が安全であるとの自信を持っている、週1以上で運転をしている高齢者の7割以上は自分の安全運転に自信があることになる。

「まったく運転せず」は運転免許を自主返納などした後の人もいれば、現在まだ運転免許を保有しているものの自主的な失効待ちの人もいるし、他の理由で回答時点ではまったく運転していないものの機会があれば運転することはできる・するつもりの人もいるだろう。ともあれ、5割近くの人は安全運転への自信がまったくないと自覚している。自信がある派は2割強でしかない。

無論今件における「安全運転への自信」はあくまでも回答者自身の自覚であり、計測器などを用いた客観的な結果によるものではない。安全運転ができていると回答者は自覚していても、実は危険な運転を繰り返しているということも少なからずあるだろう。本人回答タイプの調査では、そこまでは確認できないのが残念ではある。


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