子供のネット利用も含めた会話・交際時間の実情(最新)

2021/06/18 03:54

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2021-0609今も昔も子供はおしゃべりが大好きで、暇さえあれば友達とやり取りを交わしている。昨今では直接口頭での言葉の交わし合いだけでなく、電話や電子メール、SNS(ソーシャルメディア)やLINEなどのインターネットツールでの意思疎通も積極的に行っている。暇さえあればスマートフォンを操作し、何気ない会話をしているらしいところを見て、不安に思う保護者の立場の人も少なくないはずだ。今回は今回はNHK放送文化研究所が2021年5月21日に発表した2020年国民生活時間調査の報告書などを基に、子供における会話・交際時間の実情を確認していくことにする(【発表リリース:「2020年 国民生活時間調査」結果概要】)。

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小中高校生・大学生の会話・交際の実情


今調査の調査要項は先行記事【大きく減ったテレビを見る人、しかし高齢者は相変わらずほとんどの人が見ている(最新)】で記載済みなのでそちらを確認のこと。

まずは会話・交際をしている人の割合や具体的な時間について。会話・交際とはここでは「家族・友人・知人・親戚とのつきあい、おしゃべり、電話、電子メール、家族・友人・知人とのインターネットでのやりとり」と定義されている。全体は小中高校生や大学生だけでなく、調査対象母集団全体を意味する。「行為者」とは指定された行動を実際にした人のこと、「行為者率」は指定された時間に該当行動を15分以上した人が、属性対象人数に対しどれほどいたのか、その割合。例えば該当属性の人数が500人で、特定時間帯の会話・交際行為者率が15%ならば、その時間帯には500×15%=75人の人が何らかの形で会話・交際をしていたと回答したことになる。

なお説明文から分かるように、会話・交際は相対しての会話のやり取り以外に電話、そして今回メインに据えて想定・検証したい電子メールやインターネットでのやり取りが含まれる。また「つきあい」とあるので普通に知人とともに出かける、ショッピングなどの一般的な遊びも該当することになる。もっとも子供の立場において夜中に知人と出かける状況は想定し難い。一方で似たような行動には他項目選択肢として「趣味・娯楽・教養のインターネット(趣味・娯楽でインターネットやSNSを使う)」があるが、注意事項に「メールやLINEなどのやりとりは『会話・交際』に分類」との説明があるため、意思疎通での利用は今件の会話・交際に該当するとみなしてよい(SNSのダイレクトメール機能も該当するだろう)。

↑ 会話・交際行為者率(曜日別)(2020年)
↑ 会話・交際行為者率(曜日別)(2020年)

↑ 会話・交際行為時間(行為者限定、曜日別、時間:分)(2020年)
↑ 会話・交際行為時間(行為者限定、曜日別、時間:分)(2020年)

全体では平日が15.5%、日曜は18.1%。曜日で行為者率にさほど違いはない。値が小さいように思えるが、これはあくまでも15分以上継続して該当行為を行ったと自覚している人の割合でしかなく、数分、さらには二言三言のやり取りをしただけの、挨拶のようなものは含まれない。他人と会話や交際行為をまったくしていない人が8割以上いることを意味しないので注意が必要。

学校種類別に見ると小学生は平日で10.5%でしかないが、日曜になると20.9%と跳ね上がる。恐らくは平日では他の行動で忙しく、腰を据えて会話・交際をする機会がさほどないのだろう。逆に短時間で多数の人とのやり取りが行われているかもしれない。他方中学生や高校生、大学生では平日と日曜の差は数%ポイントにとどまる形となる。高校生のみ日曜の方が多い結果が出ているが、小学生同様に平日は他行動に時間を取られているのかもしれない。高校生ならば部活動や受験勉強が忙しい、といったあたりだろうか。

会話・交際をしている人の具体的な時間だが、全体では平日で1時間13分、日曜では1時間41分。やはり日曜の方が長い。これは学校種類別でも変わらずの現象で、高校生ではほぼ同時間だがぎりぎり日曜の方が長い。平日では会話や交際を15分以上継続するにしても、長時間し続けるのは難しいのだろう。また、学校種類別では日曜でも自由に采配できる時間が一番多そうな大学生が2時間35分となり、他と比べて抜きんでる形で長いのが注目に値する。直接相対するにしても、チャットツールを使うにしても、長時間にわたっておしゃべりをしているのだろう。

時間別の動向はいかに


続いて会話・交際がどの時間帯で行われているのか、その実情を行為者率の動きで確認する。日中は多分に直接相対でのやり取りが想定されるが、夜半はそのほぼすべてが電話、あるいは電子メールやチャットツールを使ったインターネット経由によるものと考えられる。

まずは平日。

↑ 会話・交際行為者率(平日、学校種類別)(2020年)
↑ 会話・交際行為者率(平日、学校種類別)(2020年)

朝食時間帯に盛り上がりを見せるのは、朝食時に家族と会話をしているからだろう。最大でも4%強は少ないのではないかと思う人もいるかもしれないが、これはあくまでも15分以上連続して会話・交際行為をした人の割合であることに注意。言葉のやり取りはしているが、15分連続したものだと回答者が自覚していないと値には反映されない。昼食時間帯にそれなりに数字が出てくるのも、昼食時に友達とのやり取りがあるからだと思われる。特に大学生は学食以外に飲食店などで知人と連れ立って食べる機会もあることから、値は高いものとなる。

夕方以降に高めの値が出てくるのは、下校時や部活動、サークル活動でのやり取りだろうか。そして帰宅後、さらには夕食時間帯以降で中学生・高校生・大学生において一定の値が出ているのは電話、あるいはチャットツールなどを用いての会話をしているものと思われる。一番遅くまで起きてやり取りをしているのは大学生だが、中学生でも深夜ゼロ時近くまで値が出ているのは注目に値する。

日曜になると動向は大きく変化する。

↑ 会話・交際行為者率(日曜、学校種類別)(2020年)
↑ 会話・交際行為者率(日曜、学校種類別)(2020年)

深夜帯で値が出てこないのは平日同様(就寝しているのだから当然)だが、起きている時間帯における行為者率の法則性のようなものは見出しにくい。全般的に平日と比べれば積極的に会話・交際をしているのが分かるぐらい。また、夕食時間帯以降の、恐らくは電話、やチャットツールなどを用いての会話をしている人が平日よりも多く、深夜ゼロ時以降でも大学生だけでなく高校生も数%の値が確認できる。日曜の朝は遅く起きても問題ないのだからと、夜更かししてやり取りしているのだろう。



本来ならSNSなどインターネットを用いたやり取りのみの行動が確認できれば一番なのだが、今調査ではストレートに該当する項目がなく、会話・交際の動向で夜間における子供達のインターネットでのやり取りの動向を推し量った次第ではあるが、数%ではあるものの確実に夜更かしをしている人の存在が確認できた。

もっとも今件はあくまでも15分以上連続した行為に関する値。例えばスマートフォンでチャットツールなどを使った会話の場合、相対しての会話のような即時の言葉のやり取りにはならないため、連続したものと認識されず、値には表れてこないのかもしれない。


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