お酒は飲まない・たばこも吸わない人はどれぐらいいるのだろうか(最新)

2021/01/20 05:46

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2021-0107大人のたしなみとしてよく知られ、また一方では健康を害するなどの理由で敬遠されているお酒やたばこ。それらに手を出さない大人などいない、との話を見聞きすることもあるが、実際にはどれほどの人が「お酒を飲まず、たばこも吸わない」のだろうか。厚生労働省が2020年12月に発表した「令和元年国民健康・栄養調査」の報告書の内容から確認していく(【国民健康・栄養調査:調査一覧ページ】)。

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次に示すのは「お酒を飲まない」あるいは「お酒を飲めない」上で、たばこを吸わない人の割合を各属性の全体比で計算したもの。お酒は以前飲んでいたが禁酒した人、たばこは以前吸っていたが1か月以上吸っていない(禁煙状態)人は該当しない。またお酒に関しては「ほとんど飲まない」、たばこは「時々吸う日がある」も該当しない。また、お酒もたばこも現行法では20歳以上なので、対象は当然20歳以上となる。

↑ お酒を飲まない・飲めない人でたばこを吸わない人(男女別・年齢階層別)(2019年)
↑ お酒を飲まない・飲めない人でたばこを吸わない人(男女別・年齢階層別)(2019年)

全体では20歳以上の31.7%がお酒を飲まない・飲めない上で、たばこを吸ったことがないとしている。3割強が多いか少ないかは個々の判断次第だが、世間一般で語られているよりは意外に多い気がする。もっとも男性に限ると14.7%に留まるので、その程度なのかもしれない。女性に限れば46.6%と半数近くになるからだ。

年齢階層別では男性においてはおおよそ低年齢ほど高い値。70歳以上で高い値が出ているのは、若い頃にお酒を飲んでいたこと・たばこを吸っていたことを忘れた上で、現在はお酒もたばこもやっていない人がいる可能性がある。

女性では20代から50代で際立った違いが見られず、3割台を維持している。他方女性の60-70代では値が大きく増える傾向があるが、これも男性の70歳以上と同様のパターンなのだろう。

「お酒は飲まない・たばこも吸わない人」について、解釈を少し拡大し、お酒については「(以前は飲んでいたが)止めた」、たばこは「以前は吸っていたが1か月以上吸っていない」も該当者と見なして再計算をしたのが次のグラフ。

↑ 「お酒を飲まない・飲めない」か「お酒を止めた」人で、「たばこを吸わない」か「以前は吸っていたが1か月以上吸っていない」人(20歳以上、男女別・年齢階層別)(2019年)
↑ 「お酒を飲まない・飲めない」か「お酒を止めた」人で、「たばこを吸わない」か「以前は吸っていたが1か月以上吸っていない」人(20歳以上、男女別・年齢階層別)(2019年)

実のところ1つめのグラフと大きな違いはない。1つめのグラフに追加できる条件にあった人が数%しかいないのが実情だからだ。

ともあれ実情として、たばこもお酒もやらない大人は全体では3割強、男性だけなら1割強、女性だと5割近くということだけでも覚えておくとよいだろう。


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