あおり運転対策としてのドライブレコーダーについてグラフ化してみる(最新)
2020/12/18 05:26


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今調査の調査要項は先行記事【車の負担、もっとも重く感じられるのは自動車税(最新)】を参照のこと。
今調査対象母集団においては、あおり運転(をされること)の対策として効果があると思うものの最上位にはドライブレコーダーの設置がついた。実に72.6%の人が同意している。

↑ あおり運転の対策として効果があると思うもの(複数回答)(2020年)
ドライブレコーダーは外部から見えるように(存在を示すシールを貼るなども含む)しない限り、直接あおり運転の被害を防ぐ対策とは成り得ない。万一あおり運転を受けて事故や事件が生じた時に、自分の過失がないことを証明するための物的証拠とする、保険のようなものである。交通事故は第三者による確実な証言や物的証拠がない限り、得てして当事者間の水かけ論となるからだ。
それではそのドライブレコーダーを実際に付けている人において、どのような点を重視して選んだのかを複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。

↑ ドライブレコーダー選択時に重視した点(自分が運転する車にドライブレコーダーを付けている人限定、複数回答)(2020年)
トップは画質のよさを求めたもので46.7%。次いで前方だけでなく後方も合わせた映像を記録可能、さらに夜間でも映像が記録可能、そして全方位の映像が記録可能とするものが続く。
あおり運転はもちろんだが、それ以外の原因による交通事故の際にも、自分の責任度合いを明確にする上では欠かせない証拠をとなるに違いないドライブレコーダーには、できるだけ多くの可能性に対応してほしいものである。例えば横から他車が突っ込んできた場合、前方しか記録できないドライブレコーダーだと、事故の原因が追及できかねない状態となるかもしれない。
一つ気になったのはフレームレートが高いとする選択肢の回答率が6.0%しかないこと。実際に記録された映像を分析する際には、映像そのものはもちろんだが、それを構成する静止画の分析も非常に重要になる。フレームレートが低い映像では、肝心の部分が記録として残っていない可能性もありうる(極論だが1秒1コマのフレームレートだった場合、コマとコマの間に決定的な瞬間が生じていたら、映像記録には残っていないかもしれない)。
昨今ではそれこそ数千円から手に入るようになったドライブレコーダーだが、自分の証言の確かさを保証してくれる保険のようなものである以上、廉価で適当なもので妥協することなく、十分な性能を備えたものの選択をお勧めする。
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