高校入学から大学卒業までにかかる教育費用の実情をグラフ化してみる(最新)

2020/12/10 05:53

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2020-1202義務教育を終えた後の高校や大学などの教育機関に子供を通わせるにはそれなりに高額の教育費用が必要となる。現実問題としてどれぐらいの費用がかかっているのだろうか。日本政策金融公庫が2020年10月30日に発表した教育費に関する調査結果の内容から、その実情を確認する(【教育費に関する調査結果一覧ページ】)。

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今調査の調査要項は先行記事の【新型コロナウイルスの流行で高卒以上の子供の進路にどのような影響が生じたか(最新)】を参照のこと。

はじめに示すのは直近年における高校入学から大学などの卒業までに必要な入在学費用の総計。高校の費用は国公立と私立を合わせた平均で算出されている。また高校・大学などそれぞれにおいては在学費用だけでなく入学費用も含まれている。なお留年などは想定されていない。

↑ 大学などの卒業までに必要な入在学費用(子供1人あたり、高校卒業後の入学先別、万円)(2020年)
↑ 大学などの卒業までに必要な入在学費用(子供1人あたり、高校卒業後の入学先別、万円)(2020年)

高専・専修・各種学校なら総額は557.8万円で済む。私立短大でも658.2万円。しかし一般大学だと費用がかからないとのイメージが強い国公立大学でも783.2万円。私立となれば900万円を軽く超え、私立大学文系だと949.7万円、私立大学理系では1000万円すら超えて1109.2万円にもなってしまう。

大学などにおける入学費用はそれほど大きな差異は無いようにも見えるが、それでも高専・専修・各種学校と私立大学理系との間には2倍近くもの差が出ている。もっとも総額でも同じくらいの差は出ているのだが。

これらの額は昔から変わっていないのか、それとも変化しているのか。大学などの種類を問わず全体的な総額の平均額の推移を示したのが次のグラフ。今調査は2013年以前からも実施されているが、調査方法が2014年以降と2013年以前とでは大きく変わっており、データの連続性が望めないため、2014年以降に絞って検証している。

↑ 大学卒業までに必要な入在学費用(子供1人あたり、高校入学以降、万円)
↑ 大学卒業までに必要な入在学費用(子供1人あたり、高校入学以降、万円)

2016年にイレギュラーが生じてしまっているが、おおよそ増加する傾向にある。もっとも古い2014年時点では879.4万円だったのが、直近分となる2020年では965.1万円に。85.7万円もの上乗せである。これにはもちろん大学の入学費や授業料などの値上げ、物価の上昇なとが大きく影響しているのだろう。無論最初のグラフにある通り、この費用の多くは大学に入ってからのものとなる。

このままのペースではあと10年内外で1000万円を超えてしまうことは容易に想像ができる。一度にまとめての出費ではないものの、大きな負担には違いない。


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