「婚活」「ガン見」「アラサー」のような新しい表現に対する印象や使用実情をグラフ化してみる(最新)

2020/10/02 05:29

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2020-0927文化庁は2020年9月25日、令和元年度版の「国語に関する世論調査」の結果概要を発表した。今回はその内容を基に、「婚活」「ガン見」「アラサー」のような最近できた新しい表現方法について、どのような印象を持っているのか、実際に使っているかどうかの実情を確認していく(【発表リリース:令和元年度「国語に関する世論調査」の結果について】)。

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今調査は16歳以上の男女に対して個別面接調査方式で行われたもので、調査の有効回答数は1994人。有効回答の属性別構成比は非公開。

言葉は常に流動的で日々変化を続けており、色々な出来事をきっかけに新しい言葉が生まれ、流行となり、常用化していく。次に示すのは比較的新しい表現について、回答者自身が使っているかどうかを尋ねた結果。

↑ 次の表現は自分で使うか(2020年)
↑ 次の表現は自分で使うか(2020年)

今回例示された表現の中でもっとも多くの人に使われているのは「〜ハラ」で、58.1%が使うと答えている。ハラスメントを略した表現で、セクハラ、パワハラ、マタハラなど多様な使われ方をしているため、多くの人が自らも使っていると判断したのだろう。

次いで多いのは「〜活」で54.4%。活動を略した表現で、例えば就職活動を「就活」と表すわけだが、婚活や終活など、こちらも多様な使われ方をしている。対象となるビジネス業界で積極的に使われ、それが世間一般にも広がっている印象がある(特に婚活や終活)。

「〜ビズ」は仕事や職業を意味するビジネスの略。2005年に環境省の一般公募で選ばれた「クールビズ」が有名。創生されてから15年が経過しているが、現時点でも使っていない人は半数以上に上っている(そもそも使う機会がないだけかもしれないが)。

「アラ〜」はアラウンドの略で「前後」を意味する。こちらも2005年に女性雑誌がおおよその年齢を伝えるために作った造語だとされている。あくまでも前後であり、具体的に区切る年齢に関する定義はない。アラサー、アラフォーなどがよく使われているが、なぜか20歳前後を意味するアラトゥー(?)は無い。ある程度の年齢のために具体的な数字は誤魔化したいとの意図で使われており、20歳前後ではその必要性はないからだろうか。

「ガン〜」は26.6%の人のみが利用。具体的には「ガン見」がよく知られているが、これは勢いがあり強く積極的な行動を表現する「がんがん」という擬声語が起源との説が主流。起源からも分かる通りどちらかというと子供っぽい言い回し。

強く動作が行われる様を示すオノマトペ「がんがん」が起源か。やや児童語として使用されていたこの語が若者言葉として拡大、その後略語的に「ガン」という接頭辞の様に使用されるようになった。使う場面がさほどないこともあってか、使う人は26.6%しかいない。

それでは自分が使うのではなく、他人が使うことについてどう思うだろうか。概要書では単に「気になる」との表現しか使われていないが、否定的な見方をしていると判断して問題はないだろう。

↑ 次の表現は他人が言うのが気になるか(2020年)
↑ 次の表現は他人が言うのが気になるか(2020年)

今回例として挙げられた表現に限れば、さほど否定的なとらえ方はされていないようだ。もっとも多い「ガン〜」でも36.6%に留まり、気にならないとの人は57.6%に上っている。漢字が使われているからだろうか、「〜活」に至っては気になる人は7.1%に過ぎない。

これら新しい表現は、その内容にもよるが、概して若年層ほど受け入れる傾向がある。例えば「ガン〜」の年齢階層別動向を見たのが次のグラフ。

↑ 「ガン〜」という表現について(年齢階層別)(2020年)
↑ 「ガン〜」という表現について(年齢階層別)(2020年)

16-19歳では77.3%が自分は使うと答えており、気になる人は11.3%しかいない。年齢が上になるに連れて使う人は減り、気になる人は増えていき、70歳以上では使う人は4.4%に留まり、気になる人は50.7%にも達する。新しい物事に対する姿勢の違いが出ているのだろう。「ガン〜」に限れば子供っぽさが感じられる表現なので、使いたくはないと考える人も多いのかもしれないが。


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