外出自粛継続やテレワーク急伸で食料品の内食需要増加が貢献、他方衣料品は苦戦するが住関品は堅調…2020年7月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス2.6%

2020/08/21 16:00

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チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2020年8月21日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2020年7月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2020年7月は新型コロナウイルスによる外出自粛やテレワークの急速な浸透という環境下で家庭内での食料品の消費需要が増え、食料品が増加。他方衣料品は外出自粛の影響からか苦戦したが、住関品は巣ごもり需要で大いに伸び、結果として売上総額の前年同月比はプラス2.6%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。

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今データは協会加入の56社・10823店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で17店舗増、前年同月比で319店舗増加している。売場面積は前年同月比104.2%となり、4.2%の増加。売場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス3.0%を示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0806億9195万円(前年同月比102.6%、△2.6%)

・食料品部門……構成比:67.6%(前年同月比104.5%、△4.5%)

・衣料品部門……構成比:6.0%(前年同月比86.6%、▲13.4%)

・住関品部門……構成比:20.5%(前年同月比105.1%、△5.1%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比94.7%、▲5.3%)

・その他…………構成比:5.6%(前年同月比93.3%、▲6.7%)

※販売金額には消費税額は含まず

外出自粛環境を受け
内食需要の喚起で
食料品は増加。
衣料品は客足の遠のきで
減少に。
住関品は衛生品や
巣ごもり用品が大いに売れる。
農産品は玉ねぎ、レタス、キャベツ、じゃがいも、人参、トマト、きゅうり、なす、ブロッコリー、カット野菜などの動きはよかったが、枝豆、とうもろこしなどが軟調。果物ではさくらんぼ、すいか、りんご、梨、桃、メロン、バナナ、カットフルーツなどの動きはよかった。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。そして相場安で農産品が不調な時にもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。また今回月は果物の不調アイテムが無かったことから、非常によく、まんべんなく売れていたことがうかがえる。

畜産物は鶏肉、牛肉、豚肉ともに好調。鶏卵も加工肉も好調。精肉の好調さに関しては堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、たい、たこ、サーモン、かじき、塩鮭、うなぎ、魚卵、冷凍魚、ししゃも、干物などの動きはよかったが、かつお、丸物、海藻類などの動きはいまいち。惣菜は温惣菜は苦戦、要冷惣菜は、洋総菜はまずまずだが和惣菜は不調。弁当、寿司はまずまずの動き。その他の食品では乳製品、ヨーグルト、乳酸菌飲料、冷凍食品、パスタ類、麺類、インスタント麺、練物、水物、漬物、佃煮、小麦粉、製菓材料、ホットケーキミックス、ジャム、調味料、珍味・菓子類、酒類などは好調だったが、米、飲料、アイスクリーム、生菓子、パンなどの動きは鈍かった。

衣料品ではカジュアルパンツ、カジュアルシャツ、クールレギンズパンツなどが堅調。スーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、ポロシャツ、フォーマル、ブラウスなどが軟調。住関品では日用雑貨品はランドセル、ウエットティッシュ、ペーパー類、キッチン用品、TVゲーム、書籍・雑誌、教育玩具、文具、マイバッグ、ゴミ袋、タオル、手芸用品などの動きは好調だが、ラップ・ホイル類、玩具、レジャー用品、タバコなどが伸び悩み。家電製品ではエアコン、扇風機、サーキュレーター、掃除機、炊飯器、健康家電、照明器具、懐中電灯、乾電池などが堅調だが、冷蔵庫、洗濯機などの動きは鈍い。医薬・化粧品では医薬部外品、ボディ・ハンドソープ、除菌ジェル・シート、薬用石鹸、キッチン洗剤・漂白剤、マスク、体温計、ヘルスケア、殺虫剤などの動きがよく、カウンセリング化粧品、ビューティーケア、ヘアケア、衣料用洗剤、ウィッグなどが軟調。

「その他」項目は前回月から継続する形で軟調さを見せ、マイナス6.7%。サービスもマイナス5.3%と不調。サービスは旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのが実情で、今回月は新型コロナウイルスによる外出自粛を受け、その類の需要そのものが減少しているのも要因だろう。

今回月となる7月は6月と比べれば販売機会そのものは増えているはずだが、降水量が多く、外出の足を引っ張る天候だった。結果としては巣ごもりというライフスタイルに合わせた販売動向が数字となって表れた形となった。また、6月に続き特別定額給付金の恩恵を受けてか、家電製品で夏向けのアイテムが良く売れているのも興味深いところ(一方で冷蔵庫・洗濯機が売れないのにも要注目)。

8月は外出自粛・リモートワークといった状況に変わりはない。さらに暑さが外出の機会を減らす要素となる。恐らくは7月とさほど変わらない、あるいはやや悪い結果となるのだろう。


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