シニアのスマートフォンしぐさ、メールに通話にネット検索
2020/09/21 05:44


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今調査の調査要項は先行記事【シニアの今の楽しみ、旅行にテレビに読書にグルメ】を参照のこと。
次に示すのは調査対象母集団においてスマートフォンで日頃から何をしているかを答えてもらったもの。なお今調査対象母集団は報告書ではインターネット経由と説明されており、インターネットの利用端末については尋ねていないものの、各設問の限りでは全員がスマートフォンを利用しているのが確認できる。

↑ 日頃スマートフォンで行っていること(複数回答、上位陣)(2020年)
トップについたのはメール。スマートフォンを利用しているシニアの67.8%は、日頃からメールを使っていることになる。通話がほぼ同率の67.4%を示しているのを見るに、シニアのスマートフォンライフはメールと通話を同じような感覚で使いこなしているように見える。若年層などにとってはすでにメールは時代遅れのコミュニケーションツールで、ソーシャルメディアやメッセージアプリでのやり取りが主流となっているが、シニアの間ではまだまだメールが現役のようだ。
インターネット検索やニュース閲覧はありがちだが、天気予報や地図、電卓、時間確認といった日常生活に密着した道具としての使いこなしをしているのも確認できる。シニアでもスマートフォンを利用している人は、それなりに有効活用をしているようだ。
他方、LINEなどのメッセージアプリは46.3%。おおよそ半分近く。メッセージアプリは基本として対話する相手がいることが利用の前提となるため、子供や孫、知人などとのやり取りをスマートフォンでする機会があるか否かが、利用の鍵となりそうだ。メッセージアプリを利用している人に限定して、どのような相手とやり取りをしているかの統計があるとよいのだが。
これを男女別に見たのが次のグラフ。

↑ 日頃スマートフォンで行っていること(複数回答、上位陣、男女別)(2020年)
今設問は複数回答のため、女性の方が回答値が高い事柄が多いということは、それだけ女性の方が多数の機能を日頃から利用していると回答していることになる。つまり女性の方が日頃からスマートフォンで多様なことをしていることになる。地図だけはわずかだが男性の方が上で、これは仕事などで使う人が多いからだと思われる。
男女差を見ると天気予報や電卓、時間確認など日常生活での事柄で男女差が大きい。男性は仕事で使っている・使っていた専用の道具(例えば電卓なら電卓そのもの、時間確認なら腕時計)を使い続けており、スマートフォンを使うまでもないと考えているのかもしれない(天気予報は別だが)。
また、通話やメッセージアプリのようなコミュニケーション系の事柄も男女差が大きい。女性は男性よりもコミュニケーションを好むからだろうか。
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