東京や大阪などの熱帯夜の日数をグラフ化してみる(最新)

2020/09/06 05:24

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2020-0905先に【温暖化、進んでる? 東京や大阪などの気温動向をグラフ化してみる(最新)】【「昔も今も暑さ変わらず。騒ぐのは根性不足」は事実なのか、真夏日・猛暑日数から検証(最新)】で気象庁の公開データを基に、温暖化の実情を気温動向や真夏日・猛暑日の数などから確認した。今回はそれに類するものとして、熱帯夜の日数動向で温暖化の実情を推し量ることにする。

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「熱帯夜」とは


熱帯夜「暑い夜」をイメージする「熱帯夜」だが、気象庁の定義によれば(【天気予報等で用いる用語】)、「夜間の最低気温が25度以上のこと」「気象庁の統計種目にはない」とある。実のところ定義の「夜間」に関しては具体的な取り決めはなく、したがって気象庁でも公式な統計は取っていない。一般的には1日の間(午前ゼロ時から午後11時59分)の最低気温が25度以上の日を熱帯夜としており、その区分ならば気象庁で統計も取られている。よって今回は「午前ゼロ時から午後11時59分の最低気温が25度以上の日」を熱帯夜と定義する。

猛暑日をカウントする


それでは実際に、猛暑日の数を年次ベースで抽出し、その動向から温暖化が進んでいるのかを確認する。観測対象地点は先の真夏日などの記事同様、東京と大阪、そして消防庁の熱中症による救急搬送者の公開データではよく上位に顔を見せる兵庫を対象とする。なお直近年分は2019年分となっている(2020年は現在進行形で年ベースでは中途半端な値しか算出できない)。

↑ 東京・大阪・神戸の熱帯夜の日数(年ベース)
↑ 東京・大阪・神戸の熱帯夜の日数(年ベース)

真夏日や猛暑日同様、確実にその数を増やしているのが分かる。数年で数倍といった急激な増加ではないものの、確実に増えているのが分かる。一方で真夏日や猛暑日のように、選んだ地域の中では大阪が特に増え方が著しいということはなく、どの地域も似たような増加の仕方をしているように見える。あえていえば東京がやや穏やかな伸び方のように見えるかもしれない。

ちなみに直近となる2019年では、東京で28日、大阪で38日、神戸では46日が熱帯夜の日数となっている。

近似曲線で確認すると


先のグラフを見て「増えていない」と解釈する人はいないと思うが。念のためにということで、元のグラフに線形近似曲線(点線)を引き、元のグラフを透過する形にして、線形近似曲線を目立たせる形にしたのが次の図。要は点線部分が横ばいなら、熱帯夜は増えていない、右肩上がりならば増えている、右肩下がりなら減っていることになる。

↑ 東京・大阪・神戸の熱帯夜の日数(線形近似曲線込み)(年ベース)
↑ 東京・大阪・神戸の熱帯夜の日数(線形近似曲線込み)(年ベース)

今回観測対象となった東京・大阪・神戸ではいずれも増加傾向にある。印象通り東京はやや穏やかな伸び方、大阪と神戸はほぼ同じだが、神戸の方が増え方が急なようだ。

もう少し検証対象地域を増やし、さらに人口の増加率と掛け合わせれば、温暖化現象の一因とされるヒートアイランド現象との相関関係性も一層確かなものとなりそうだが、よほどの観測地点でなければ熱帯夜の有意な値は期待できないので、今回は省略する。

ともあれ熱帯夜の観点で見ても、日本の夏は確実に暑くなっている。これは間違いない。

なお気象庁の特設解説ページ【ヒートアイランド現象】によれば、都市部において長期的な気温の上昇傾向がみられ、特に都市化が進んでいる地点ほど気温の上昇率が大きいと言及している。他に、冬日の減少や熱帯夜(最低気温が25度以上の夜)・猛暑日・真夏日の増加、日中最低気温の上昇、乾燥化の進行が進んでいるとのこと。また、東京では1950年代後半から1970年頃にかけて、気温が大きく上昇したと説明している。


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