ゲームやおもちゃはいつ買われるのか…ゲームソフトなどの購入傾向をグラフ化してみる(最新)

2019/12/09 05:05

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2019-1207毎年12月に入るとクリスマスに向けて街の彩りが鮮やかになるのとともに、おもちゃ屋やゲームショップでは気合を入れた広告展開が見られるようになり、多様な商品が大げさなまでのアピールを繰り広げることになる。言うまでもなくクリスマスのプレゼント、そしてそれに続くお正月のお年玉による購入を期待してのもの。では実際に、この年末商戦の時期ではどれほどのゲームやおもちゃが買われているのか。今回は総務省統計局の定点調査である【「家計調査」】の公開値を用い、その実情を確認していくことにする。

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家計調査では二人以上世帯(原則夫婦世帯)においてのみ、日次の動きに関する調査も行われている(【家計調査のデータを探す前に】)。世の中全体の傾向を推し量るのには総世帯(単身世帯+二人以上世帯)の値が望ましいのだが、存在しない以上仕方が無いので、この二人以上世帯における日々の支出額(=消費額)を基に、クリスマスプレゼントとしての購入が期待されているゲーム・おもちゃ系の動向を確認する。

対象とする項目は「ゲームソフトなど」「テレビゲーム機」「他の玩具」。それぞれの具体的内容は【収支項目分類及びその内容例示(平成27年(2015年)1月改定)】によると次の通りとなる。

●ゲームソフトなど
テレビゲーム機の部品および付属品も含む。

●テレビゲーム機
テレビゲーム機本体。ソフトや付属品とのセット販売のものも含む。

●他の玩具
「ゲームソフトなど」「テレビゲーム機」に分類されない玩具。
 〇ぬいぐるみ、着せ替え人形、プラモデル、塗り絵、花火、風船、電気機関車などの電機製玩具、すべり台、ブランコ、教育玩具(積み木、プレイブロックなどの造形玩具)、卓上ピアノ
 ×観賞用人形(「室内装飾品」に該当)

現時点で日次データが取得できるのは2019年9月分まで。そこで1-12月分が取得可能な2018年に関して、日々の出費を確認していく。

まずは「ゲームソフトなど」。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(ゲームソフトなど、日次、円)(2018年)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(ゲームソフトなど、日次、円)(2018年)

多分にギザギザがキツイグラフとなっているが、これは平日にはあまり支出されず、土日、特に日曜に額が高くなる傾向があるため。平日にゲームソフトを購入する機会は得にくいのだろう。

全体的には12月に入ってから額が高くなっており、クリスマスに向けてプレゼントとしてゲームソフトが買われている実情が分かる。年末に向けておもちゃ屋やゲームショップが混雑するのも理解ができる。

また年始も高めの値が出ており、お年玉代わりに購するケースが多々あることが見受けられる。さらに3月11日に大きな動きがあるのを筆頭に、年度末にも高めの値が出ている。これも新年度に向けたお祝いとしての購入だろう(あるいは自分自身のため)。

続いて「テレビゲーム機」。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(テレビゲーム機、日次、円)(2018年)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(テレビゲーム機、日次、円)(2018年)

土日、特に日曜に額が高くなる傾向や、年末に向けて大きな動きがあるのは「ゲームソフトなど」と変わらない。一方で年末年始以外にいくつかの期間で大きく値が跳ねる動きが見られる。長期の休みやその直前のタイミング(3月18日は春休み中、5月5日はゴールデンウィーク中、6月30日は夏休み前)であることから、休みを機会にテレビゲーム機を新規購入・買い替えしようとする思惑が働くのかもしれない。

新しいテレビゲーム機が発売された場合、その日以降の値が跳ね上がる可能性はある。2018年ではPlayStation Classic(2018年12月3日)とネオジオ ミニ(2018年7月24日)が発売されたが、特異な動きは確認できない。

最後は「他の玩具」。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(他の玩具、日次、円)(2018年)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(他の玩具、日次、円)(2018年)

土日、特に日曜に額が高くなる傾向は「ゲームソフトなど」などと同様。他方、年末にかけて大きな動きが生じているものの、他の期間では特段変わった動きは見出しにくい。一般的な玩具は年末商戦が天王山ということだろうか。

あえて言えば5月初頭と8月半ばにやや値が高くなっているように見える。これはそれぞれゴールデンウィーク・お盆休みが該当する。帰省してきた子供や孫におもちゃを買い与える機会が生じ、それが数字となって表れているのかもしれない。



テレビゲームも含めたおもちゃ業界が、いかに年末商戦に魂を注いでいるか、その実情が今回の精査結果からうかがい知ることができる。12月に入るとおもちゃ屋やゲームショップが混雑を極めるのも当然の話ではある。

余談ではあるが直近の年末年始に限った動向を、「ゲームソフトなど」「テレビゲーム機」と「他の玩具」それぞれについて見ると次の通りとなる。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(ゲーム関連、日次、種類別、円)(2018年11月-2019年1月)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(ゲーム関連、日次、種類別、円)(2018年11月-2019年1月)

↑ 二人以上世帯における平均支出額(他の玩具、日次、円)(2018年11月-2019年1月)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(他の玩具、日次、円)(2018年11月-2019年1月)

土日に大きく伸び、年末に向けて大いに盛り上がる傾向は変わらない。一方で「他の玩具」は11月下旬から高い値を示し始め、12月の土日は高い値を維持し続ける。そして12月16日以降(クリスマス直前)は平日でもかなり高い値を見せる。他方「ゲームソフトなど」「テレビゲーム機」では土日の突出した高い値は12月に入ってからとなり、クリスマス直前における平日の盛り上がりはさほど無く、12月16日に土日のピークが訪れる。そして年が明けてからの盛り上がりは見られない。

「他の玩具」が多分に親子連れておもちゃ屋などで吟味をしながら購入するため、分散する形で購入をしようとする動き、さらにはお年玉代わりに購入するケースも多々見られることがよく分かる次第である。


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