ケーキは誰が買っているのか…ケーキの購入傾向をグラフ化してみる(最新)

2019/12/09 05:02

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019-1207毎年12月に入ると巷の店はきらびやかな飾りで彩られ、多様なケーキが目に留まるようになる。今回は【うなぎは誰が買っているのか…うなぎの購入性向をグラフ化してみる(最新)】と同じように、総務省統計局の定点調査である【「家計調査」】の公開値を用い、どのような層が(クリスマス)ケーキを購入しているのかを確認する。

スポンサードリンク


ケーキは主にスポンジケーキをベースにクリームなどの飾りつけをしたデコレーションケーキを意味するが、最近ではコンビニの積極的なスイーツ展開を背景に、多様な種類が展開されている。クリスマス向けのケーキもより多くの人の需要に応えるべく、さまざまな工夫を凝らしたものが登場し、見る人を魅了させる。

「家計調査」ではケーキに該当する項目としてそのままズバリ「ケーキ」が存在するが、その具体的内容は【収支項目分類及びその内容例示(平成27年(2015年)1月改定)】によると次の通り。

●ケーキ
原則として、小麦粉をスポンジ状、タルト状に焼きあげ、それに生クリーム、果物などを飾ったもの。
 〇ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ、サバラン
 ×バームクーヘン、パウンドケーキ、アップルパイ→「他の洋菓子」

バームクーヘンなどもクリスマスケーキとして用いられる場合があるかもしれないが、「他の洋菓子」にはエクレアやシュークリーム、ババロア、スイートポテト、ムースなど多様な洋菓子が該当するため、クリスマス向けケーキの傾向を推し量るのには適していない。クリスマス用としてクッキーなどの洋菓子が用いられることもあるが(「ビスケット」が該当)、そもそもケーキでは無いので除外する。

「家計調査」では日次の支出額の動向は二人以上世帯のみで確認できる。その支出額動向を見ると次の通りで、多くの人が想像している通りクリスマスイブとその前後にもっとも支出額が高くなる=購入されているのが分かる(【クリスマスに向けてケーキはいつ買われるのか…日々のケーキ購入傾向をグラフ化してみる(最新)】)。

↑ 二人以上世帯における平均支出額(ケーキ、日次、円)(2018年11月-2019年3月)(再録)
↑ 二人以上世帯における平均支出額(ケーキ、日次、円)(2018年11月-2019年3月)(再録)

ひな祭りの3月3日にもお祝い用のケーキが買われているようでやや高めの値が出ている。また多少ではあるが年末年始にも少々高い値が確認できる。もっともクリスマスイブの12月24日をピークとする12月23日-25日には、通常の日とは言葉通りけた違いの支出が生じている。それだけ多くの人がクリスマスケーキを買っている次第ではある。

それでは具体的にいくつかの属性別に区分し、どのような層がケーキを買っているのか、その実情を見ていく。支出額を詳しく確認できるのは年ベースのみなので、まずは二人以上世帯(原則夫婦世帯)における、2018年の年間における「ケーキ」に対する支出金額と購入頻度を示したのが次のグラフ。

あくまでも年ベースでの値なのでクリスマス向けのケーキの購入傾向とはそのまま結びつくわけではないが、日々ケーキを食べる状況も考えにくいので(イベント的な場面はひな祭りぐらいで、あとは家族構成員の誕生日があるぐらいだろうか)、おおよそクリスマス向けのケーキの購入動向と連動していると見てもよいだろう。

↑ 二人以上世帯における支出額と購入頻度(ケーキ、年間、世帯主年齢階層別)(2018年)
↑ 二人以上世帯における支出額と購入頻度(ケーキ、年間、世帯主年齢階層別)(2018年)

↑ 二人以上世帯における支出額と購入頻度(ケーキ、年間、世帯年収別)(2018年)
↑ 二人以上世帯における支出額と購入頻度(ケーキ、年間、世帯年収別)(2018年)

年齢階層別では30代をピークとしてケーキへの支出額は低くなる傾向がある。一方で購入頻度は29歳以下がピークとなるのは興味深い動き。若年層ほどケーキを購入することに変わりはないが、29歳以下では夫婦のみの世帯が多く小さめのケーキを買うものの、30代では子供も多分にいるので大きめのケーキを買うため支出額が高くなるのかもしれない。

世帯年収別ではおおよそきれいな形で高年収ほど支出額・購入頻度が高くなる傾向が見られる。可処分所得に余裕があるため、クリスマスに限らず普段から、ちょっとしたイベントが生じた時にもケーキを購入するようになるのだろう。

単身世帯は次の通りとなる。二人以上世帯のように子供がいる・いないの勘案をする必要は無い。

↑ 単身世帯における支出額(ケーキ、年間、世帯主年齢階層別、円)(2018年)
↑ 単身世帯における支出額(ケーキ、年間、世帯主年齢階層別、円)(2018年)

↑ 単身世帯における支出額(ケーキ、年間、世帯年収別、円)(2018年)
↑ 単身世帯における支出額(ケーキ、年間、世帯年収別、円)(2018年)

年齢階層別では綺麗な形で若年層ほど支出額は高く、高齢層ほど低くなる傾向がある。一方で女性は男性の2倍近い額を支出しており、女性のケーキ好きな実情が再確認できる。恐らくはクリスマス向けのケーキも、単身世帯の女性は男性よりもはるかに多くの割合で買い求めているのだろう。

世帯年収別も二人以上世帯とおおよそ同じように、高世帯年収ほど支出額も高くなる。もっとも500万台以上はやや減少する動きがあるが、これは年齢に引きずられてのものだろう(高世帯年収ほど世帯主の年齢は上になる傾向がある)。



年ベースの動向のためにクリスマス向けケーキに限ったものとは断言できないが、おおよそケーキは高世帯年収・若年層ほど買い求める傾向があるようだ。元々洋菓子は高齢層ではあまり好まれない傾向があるのに加え、子供も独立して世帯を出ている、あるいは同居していても知人などとパーティーを楽しむ機会が多いことから、自宅でケーキを囲むのは望まれない可能性が高いことを考えると、当然の結果には違いない。


■関連記事:
【バレンタインデーに向けてチョコはいつ買われるのか…日々のチョコレート購入性向をグラフ化してみる(最新)】
【ロールケーキの効用か?「スイーツがおいしいと思うコンビニは?」ランキング】
【まんじゅう、ようかん、せんべいはシニアの方が好んで食べる…年齢階層別・単身世帯のお菓子支出比率をグラフ化してみる(家計調査報告(家計収支編))(最新)】
【セブン-イレブンで「スイーツ改革」、オリジナルスイーツを全面リニューアルへ】

スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2020 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS