日本の12月におけるケーキの消費傾向をグラフ化してみる(最新)

2019/12/08 05:16

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2019-1207先行する記事【日本のケーキの消費傾向をグラフ化してみる(最新)】ではクリスマスにおけるケーキの消費傾向を地域別に見るため、総務省統計局の「家計調査」を基に年間支出額の検証を行った。これは全部の世帯を網羅するデータには月次のものが無かったからに他ならない。今回は二人以上世帯限定ではあるが12月に的を絞り、恐らくはクリスマス向けとして消費されているであろうケーキの地域別支出額の実情を確認していくことにする。

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世帯あたりの支出額は鳥取県がトップ


今件で確認するのはクリスマスで花形的なポジションを持つケーキ。「家計調査」では該当する品目分類として「ケーキ」そのものが確認できる。その項目が指す具体的内容は【収支項目分類及びその内容例示(平成27年(2015年)1月改定)】によると次の通り。

●ケーキ
原則として、小麦粉をスポンジ状、タルト状に焼きあげ、それに生クリーム、果物などを飾ったもの。
 〇ショートケーキ、モンブラン、チーズケーキ、サバラン
 ×バームクーヘン、パウンドケーキ、アップルパイ→「他の洋菓子」

バームクーヘンなどもクリスマスケーキとして用いられる場合があるかもしれないが、「他の洋菓子」にはエクレアやシュークリーム、ババロア、スイートポテト、ムースなど多様な洋菓子が該当するため、クリスマス向けのケーキの傾向を推し量るのには適していない。クリスマス用としてクッキーなどの洋菓子が用いられることもあるが、そもそもケーキでは無いので除外する。

データの取得手順は次の通り。【家計調査年報】から、家計収支編のうち月次データが取得できる二人以上世帯に関して、12月分としては直近となる2018年12月の「<品目分類>1世帯あたり1か月間の支出金額、購入数量および平均価格」から、「都市階級・地方・都道府県庁所在市別」を選び、必要な値(ケーキの支出額)を取得する。ここには全国都道府県庁所在市別の各食品における一か月分の平均支出「額」が記載されている。たまたま12月に誕生日があるなどでケーキを購入する場合もあるだろうが、12月におけるケーキの購入は多分にクリスマス用と見なしても問題はあるまい。

なお今件はあくまでも「世帯あたりの」支出額であることに注意。その地域全体の支出額となれば、人口の大小が多分に影響を与えるので、東京都がトップになるのは容易に想像ができる。要は各地域における生活単位(=世帯)で、12月におけるケーキの消費傾向にどのような違いがあるかを見ていく次第。また、二人以上世帯のみの傾向で、単身世帯の支出は勘案されていない。

世帯単位での支出額としては鳥取県がトップとなった。

↑ 世帯あたりのケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、月間、都道府県別、円)(2018年12月)
↑ 世帯あたりのケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、月間、都道府県別、円)(2018年12月)

↑ 世帯あたりのケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、上位陣、月間、都道府県別、円)(2018年12月)
↑ 世帯あたりのケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、上位陣、月間、都道府県別、円)(2018年12月)

トップの鳥取県では二人以上世帯限定だが2018年12月に2218円をケーキに費やしている。次いで埼玉県の2086円、秋田県の1989円、高知県の1946円が続く。地域的傾向の類は見出し難いが、少数の地域の額が突出しているように見える。また、どちらかといえば南北地域で高め、中部地域で低めのように見えなくもないが、傾向付けにはやや無理がある。

先行記事「日本のケーキの消費傾向をグラフ化してみる」で全世帯における年間のケーキ支出額の傾向について、地域的傾向の類は無いことを確認したが、二人以上世帯限定ではあるものの12月に限っても、例えば東日本ではクリスマスケーキの支出額が高くなるというような動きはないようだ。むしろ特定地域でクリスマスケーキの支出額が突出する動きがあるのは興味深い。

一人あたりの金額を算出すると


家計調査では残念ながら「ケーキ」に関して、購入数量や平均価格の調査は行われていない。商品種類別の差異が大きいのが理由だろう。よって「購入したケーキの数」の精査は不可能。もっとも、ケーキの購入数を算出して何か意味があるのかと言えば、何の意味もないのが実情。

そこで見方を変え、「世帯単位の支出額」ではなく「世帯構成員一人あたりの支出額」を算出する。これは各地域の平均世帯構成人数を用いることで容易に算出可能。無論世帯構成員には老若男女すべてが含まれるため、単純に割り算をしたのでは世帯構成によるぶれが生じる可能性もあるが、今件はあくまでも指標を求めるのが目的のため、目をつぶることにする。

↑ ケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、一人あたり、月間、都道府県別、円)(2018年12月)
↑ ケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、一人あたり、月間、都道府県別、円)(2018年12月)

↑ ケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、一人あたり、上位陣、月間、都道府県別、円)(2018年12月)
↑ ケーキ支出額(二人以上世帯、品目分類、一人あたり、上位陣、月間、都道府県別、円)(2018年12月)

上位陣の顔ぶれに大きな変化は無いが、順位については平均世帯構成人数の差異が大きく影響する形となり、世帯単位ではトップだった鳥取県は第3位に後退。秋田県がトップにつくことになった。次いで埼玉県、鳥取県、高知県、神奈川県、青森県。

一方で一人あたりで計算しても、地域別の傾向は確認できなかった。世帯全体同様、中部での支出額がやや低めかな、という程度。あとは特定地域でクリスマスケーキの支出額が突出する動きが出ているのも同じ。



今件はあくまでも二人以上世帯に限定した2018年12月のケーキ支出額で、多分にクリスマスケーキとしての支出額ではあるのだろうが、単身世帯は考慮されていない。高齢者の単身世帯がクリスマスケーキを購入する機会はあまりないだろうが、若年層なら十分考えられるだけに、社会全体の消費傾向を見極めるのには、物足りない感はある。

それでもなお、クリスマスケーキの消費傾向はこのようなものだという把握をするのには、十分な結果には違いない。


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