小中学生のチャレンジ精神の実情をグラフ化してみる(最新)

2019/10/24 05:16

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2019-1017何事にも困難さやリスクは存在するが、それを勘案した上で手掛けないと、新しい行動を起こすことは不可能に近い。可能性を見極める慎重さは必要だが、失敗を恐れていては何もできないに等しい。いわばチャレンジ精神ともいえる、難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか否かの意欲について、小中学生の実情を、文部科学省が2019年7月31日に発表した全国学力・学習状況調査の最新版による公開値を基に確認していくことにする(【発表リリース:平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【中学生の部活動の実情をグラフ化してみる(最新)】を参照のこと。

次に示すのは具体的な事例は挙げずに自分の行動性向について「難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか」との問いに当てはまる度合いを答えてもらった結果。小学生では「当てはまる」と「どちらかといえば当てはまる」を合わせ8割近くが挑戦すると答えている。一方で中学生は7割程度に留まっている。

↑ 難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか(学校種類別)(2019年度)
↑ 難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか(学校種類別)(2019年度)

先行記事の【小中学生の自己肯定や将来への願望の実情をグラフ化してみる(最新)】でも言及しているが、小学生よりも中学生の方が世の中の広く深いことを知り、物事を考えるようになり、より慎重な姿勢を示すようになるのだろうか。

この設問に関して経年変化を見たのが次のグラフ。肯定意見の「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」の合算値の推移を見ている。

↑ 難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか(「当てはまる」+「どちらかというと当てはまる」、学校種類別)
↑ 難しいことでも失敗を恐れずに挑戦するか(「当てはまる」+「どちらかというと当てはまる」、学校種類別)

ややぶれがあるものの、小中学生ともにチャレンジ精神は少しずつ増加しているように見える。特に中学生は2009年度から2019年度の間に8.2%ポイントも増えているのが印象的。

難しいこと、失敗しそうなことでも挑戦し、成功すれば当然嬉しさを覚えることになる。難しいことに限らないが、物事を最後までしっかりとやり遂げて、嬉しかった経験があれば、挑戦意欲も高まる。そのような嬉しい経験があるか否かを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 物事を最後までやり遂げて嬉しかったことがあるか(学校種類別)
↑ 物事を最後までやり遂げて嬉しかったことがあるか(学校種類別)

肯定意見の「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」の合算値は小中ともにさほど大きな変化は無い(あえて言えば中学生が少しだけ増加している)。他方、強い肯定となる「当てはまる」の意見に限れば、小中学生ともに増加の動きを示している。成功体験は行動の活発化につながることを考えれば、チャレンジ精神の育成との観点ではよい傾向に違いない。


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