小中学生の自己肯定や将来への願望の実情をグラフ化してみる(最新)

2019/10/23 05:27

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2019-1017海外の人と比べて日本人は自己肯定の意識が低いとの指摘がある。実際、【際立つ日本の自虐感…日米中韓高校生の自分自身への認識の違い(2015年)】にもあるように、それを裏付ける国際調査結果も確認できる。それでは今の小中学生は実のところとして、どれほどの自己肯定意識を持っているのだろうか。文部科学省が2019年7月31日に発表した全国学力・学習状況調査の最新版による公開値を基に、確認していくことにする(【発表リリース:平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について】)。

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今調査の調査要綱は先行記事【中学生の部活動の実情をグラフ化してみる(最新)】を参照のこと。

最初に示すのは、小中学生に対し自分自身によいところがあると思うかと尋ねた結果。具体的に何がどのようによいのかまでは尋ねていないので、概念的によいところがある、肯定できるものがあると考えているかどうかを答えてもらっていることになる。小学生では8割強、中学生でも7割強が「自分にはよいところがあると思う」と回答している。強い認識は小学生で4割近く、中学生で3割近く。

↑ 自分にはよいところがあると思うか(学校種類別)(2019年度)
↑ 自分にはよいところがあると思うか(学校種類別)(2019年度)

小学生よりも中学生の方が、「自分にはよいところがあると思う」と考えている人が少ないのは、世の中のことをより広く詳しく知るに連れ、自分と比較し、否定につなげてしまうからだろうか。

自分にはよいところがある、自分を肯定できるという意見を持つ人の割合(「当てはまる」「どちらかというと当てはまる」を合わせた値)を経年推移で見ると、一部イレギュラーな動きがあるものの、おおよそではあるが少しずつ増加の動きを示している。

↑ 自分にはよいところがあると思うか(「当てはまる」+「どちらかというと当てはまる」、学校種類別)
↑ 自分にはよいところがあると思うか(「当てはまる」+「どちらかというと当てはまる」、学校種類別)

特に中学生は2009年度から2019年度の間に12.7%ポイントも増えている。過度な肯定は問題となるかもしれないが、自分に自信を持つこと自体は悪いことではない。少なくとも自己肯定意識が低いということは無さそうだ。

ちなみに、将来の夢や目標を持っているかとの問いには、小学生で8割以上が同意を示すものの、中学生では7割程度に留まっている。

↑ 将来の夢や目標を持っているか(学校種類別)(2019年度)
↑ 将来の夢や目標を持っているか(学校種類別)(2019年度)

強い同意は小学生で2/3近くだが、中学生では5割にも満たない。中学生となれば高校受験などで人生の岐路に立たされている人も多いだけに、そのような時期において自分の将来の夢や目標が無いとする人が4割近くもいるのは、色々と考えさせられてしまう話には違いない。


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