インターネットでの売上と出版物販売額との関係をグラフ化してみる(最新)

2019/09/30 05:10

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019-0926日販による「出版物販売額の実態」最新版(2019年版)では印刷物に関する販売動向が多方面の切り口で調査され資料化されている。今回はその中から、インターネット上で取引された金額のうち、出版物販売額がどれぐらいの割合を占めているのか、その実情を確認していくことにする。インターネットによる取引が増加していることは周知の通りだが、それに伴い出版物販売額の割合は増加しているのだろうか。

スポンサードリンク


「出版物販売額の実態」最新版(2019年版)では過去のデータも合わせると、2007年度以降におけるインターネット上での総売上、そしてそのうちインターネット上における出版物の販売額(電子書籍などは含まず。あくまでも紙媒体の取引)が示されている。そこでまずは、その双方の動向をグラフ化したのが次の図。

↑ インターネット総売上とインターネット経由による出版物販売額(億円)
↑ インターネット総売上とインターネット経由による出版物販売額(億円)

記録が残っているもっとも古い2007年度ではインターネット総売上は3兆8800億円。インターネット経由による出版物の販売額は932億円。これが直近の2018年度ではそれぞれ8兆1800億円・2094億円にまで成長している。直近の2018年度の額は、それぞれ2007年度分からはおおよそ2.1倍・2.2倍の成長。グラフの区分は双方で異なるものの、成長度合いは同じように見える。

そこでインターネット経由による出版物販売額が、インターネット総売上の何%に相当するのか、毎年度ごとの割合を算出したのが次のグラフ。

↑ インターネット上の総売上に対する出版物販売額の比率
↑ インターネット上の総売上に対する出版物販売額の比率

多少のぶれがあるものの、大体2.6%内外で維持されている。つまり、元々インターネットの総売上における印刷物販売額の割合に大きな変化は無く、インターネットによる取引そのものの拡大に伴い、インターネット経由による出版物販売額も増えているまでの話。全体の規模拡大に連れて一要素の規模も大きくなっている次第ではある。

インターネットは道具、インフラの一種に過ぎず、それが普及する、利便性が高まればそれに連動する形で、利用される物量の規模も拡大していく。売上が増えればその構成要素の出版物販売額も増えるのは物の道理。いつまでも同じ調子で成長を続けるわけではないだろうが、しばらくは堅調さを見せ続けてくれるだろう。


■関連記事:
【他人が気になるネット経由でのお買いもの内容(実商品・サービス編)(2016年)(最新)】
【少しずつ、確実に増加するネット通販…二人以上世帯のインターネット通販利用率推移をグラフ化してみる(2015年)(最新)】
【ネットショッピングをする理由、トップは「外出をしなくても買い物できる」】

スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2019 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS